年末商戦3日目 ―― ケチャップライスを販売

よく買ってくれる子から、ケチャップライスが食べたい、と先日リクエストが入った。こちらのメニューは米1kgに対し500mlの手作りトマトソースを入れて作っているわけだが、ここ2ヶ月ほどトマトが高騰し、120㌷/kgという記憶にないくらいの高値を付けている。私のトマトソースは20〜30㌷/kgのときに1〜1.5kg買い入れて作るのだが(古くなったものが10〜15㌷ということさえある。運搬費・販売費が出てないだろそれ…。リンゴやバナナより安いのでフルーツの代わりに食べていた時期もある)、こうも高値だとさすがに手が出ず ずっと作らないでいた(商売を抜きにして自家用としても、瓶カレーより日持ちするし、トマトソースを使ったスパゲティは何も食べるものがない朝なんかには重宝するし、おいしい)

今回、注文が入ったことで、なんとかして作れないかと考えた結果、市販のトマトソースは割高なのだが、安い「バナナケチャップ」を使って作ってみることにした。これはバナナに砂糖・酢・コーンスターチ・着色料・香料などを混ぜられて作られた甘めの似非ケチャップなのだが、トマトケチャップにしたって無茶苦茶な量の砂糖が入っているとんでもない味のものデルモンテのトマトケチャップのラインナップは「オリジナル」「イタリアン」「スウィート」「フィリピーノ」の4つなのだが「スウィート」より「フィリピーノ」の方が多くの砂糖が入っている…。どれだけ甘い物好きなんだ、フィリピン人…。)なので似たり寄ったりだ。
バナナケチャップにコリアンダー・粗挽き胡椒・アニス・タイムあたりを加えればそれなりのものができるだろうとみて構想を練る。いつもは炒り卵を作っておいて仕上げに混ぜ込むのだが、チャーハンで出た利益を還元してあげようかと鶏肉も入れることに。卵は従来の半量として、総コストは154ペソとなった。コーンがケチャップライスには欠かせないと思っているのだが、日照不足か連作障害か、私の畑では10月を最後に実らなくなってしまい入れることができなかった。野菜は玉ねぎとナスとストリングビーンがそれぞれ少しずつ。人参はやや高値のため、彩りとしては赤に赤なのでまぁいいかと今回は見合わせ。

昨日の大成功で気が緩んだか、またも出遅れてしまい、日も暮れて、初めてロウソクを使って下拵え。これではさすがに鶏肉の腱は切りにくい。7時のご飯炊きあがり、7時20分の原っぱ入りとなってしまった。そこから調理を始め8時から販売開始。となるのだが、その直前にハプニングが。バランガイ(フィリピンの行政単位の最小のもの、「村」)のポリスが来た、と騒ぎになり(コロナ禍なので集まってはいけないし、子供も遅い時間に家の外に居てはならない)、子供たちが一斉にワーッと蜘蛛の子を散らすように居なくなってしまった。バランガイポリスの姿は私の目では確認できなかったので、誤報なのかどうかわからないが、10分ほどで子供たちは元の数近くまで戻ってきたので事なきを得た。バランガイポリスが見回りに来ても、一時の効果しかない…。
9時頃まで営業して、ウータンも交じえ、ちょうど100ペソの売上、早くも20ペソ札は姿を消しコインだけとなった。金使うの早すぎだろ…。
調子に乗って1.1kgの米を炊いているので、かなりあまってしまっており、夕食をたらふく食べて明日に臨む。

 

翌朝は水を少量入れて再度蒸し直し、食感も復活させるためさらし玉ねぎも散らして、7時から10時までの販売。朝食の時間を過ぎてもよく売れた。

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最後はリクエストをくれた近所の子たちといっしょに食べた。酢も入っているので冷めてもおいしい。

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朝の売上は、量を捌かないといけなかったのでウータンを緩めに許可して80ペソ分と、現金は140ペソで二日間通しではまずまずの売上・利益となった。

主力の「ごはんもの」3種を終えて、次からはさらなる展開をさせていく。

 

 

 


 

 


緊急事態発生
畑の小屋の方に泥棒が入り、現金150ペソくらいと卵5個が盗まれました。今月末まで約3週間を投入し、柵の増強をしております。ブログは作業が終わり次第、通常ペースのでの更新になると思います。