『販促!トリプル・ヨーグルト』 i nフィリピン

私の人生に於けるトリプルという語句の交点といえば『迫撃!トリプル・ドム』くらいしか思いつくところがないが、それでもがんばって森永乳業トリプルヨーグルトの特別お題キャンペーンに応募してみたいと思う。
その前に少しだけグチらせてほしい。初めて企業タイアップお題に応募した、それどこ大賞(応募作『撤退戦? それとも』日本を降りて、フィリピンに外こもりしようとした場合の滞在経費を極貧ラインで試算)では大賞の発表に数ヶ月を要したし、次に応募したCHINTAIの わたしの自立(応募作『フィリピンで自立!?』上記の投稿から2年後、2018年8月を例に取って、試算通りになっているか検証)は結果の発表を知らなかった。それとも発表は発送を以てかえさせていただきます的な何かか?と思って 今しがた検索するとはてなブログではなくCHINTAIのサイト上で発表されていたようだ。まぁ私も、書いた時点で書き終わった感が出て、チェックしなくなるということか。

それでは本題に入っていこう。
普通なら飲用して味の感想なり体調の改善なりを書くのだろうが、いかんせんここはフィリピン、現物を手に取ることなど望むべくもない。しかしヨーグルトやヨーグルト飲料で、味の点で外すのはかなり難しいと思う。〇クルト社の〇ルミルは少しクセがあり、また同社のヨーグルト 〇フィールも少し変わった甘さがあったが、大抵のはおいしく食べたり飲んだりしたものだ。そう、私はヨーグルトが好きだったのだ。しかしここフィリピンでは日常的に手に届く所にない。隣りの市の巨大ショッピングモールに行けばヨーグルトは売られているがそれはヨーロッパからの輸入品であり300gだか500gだか入ったのが、平気で庶民の日給の1日分から2日分という価格帯で売られている。買えるものなら買ってみろと明らかにケンカを吹っ掛けている値付けなのである。いや、小さなサイズの国内産のヨーグルトなら我が町のドラッグストアでも売られていたか。しかしそれにしても躊躇するような値段だったはずだ。正確に言えば、手に届く所にないというはわけではなく、フィリピン庶民と同じ水準での生活を方針に立てている私にとって容易に手が出るものではないといったところか。そもそも牛乳からして1リットル 80ペソ前後であって、これは日本でいうなら会社帰りに牛乳を買ったら2000円でした〜といった感覚だ。シャレになっていない。同じ容量で炭酸飲料は25ペソくらいで売られているから、大人も子供も砂糖たっぷりでカルシウムも無いそちらの方を毎日それこそ浴びるように飲む。ビン詰めされたそれを運ぶトラックは、常夏のこの国では一年中繁忙期だ。

フィリピン国内の現状報告に話が逸れてしまった。今回は宣伝ということだ。いま現在私は商品を手に取れないわけだが、考えてみるとこれはたいしたハンディではないのではないか。
味を宣伝するという点ではどのメーカーもそれなりにおいしい。まして名の通ったメーカーであるからして余程のことがない限り問題は無いだろう。つまりここは宣伝の切り口ではない。
効用についても同じことがいえないだろうか。すなわち、当該商品を二、三本飲んで ココ最近体調がいいんですぅ〜、といった「愛飲者」の弁をネット上で聞いたところで一体何人のひとがそれに頷くのかということだ。
つまり、商品を手に取れない私も、日本在住のはてなブロガーも、似たようなスタートラインに立っているといえるのではないだろうか。
だとすると次の論点は、応募者がどれだけ森永乳業の売上げに貢献できるかといったことになる。この点なら私はいささかながら自信がある。一昨年の盛夏、日本の一時帰国からフィリピンに戻った私は、大阪の西成で買っておいた〇ッ矢〇イダー〇リーン〇モンを、マニラ首都圏パサイ市の日本食料品店 Newはっちんに持ち込み、これ注文できますか?と直談判。店員さんに商品やバーコードをスマホで撮ってもらった。そして時を経ること一年、再び店を訪れてみると見事その商品が陳列されていたという実績があるからだ。カバンの許すだけ買い込んだのは言うまでもない。〇ッ矢〇イダー〇リーンレ〇ンといえば夏季限定ながら炭酸飲料トップクラスのキレを誇り、冷蔵庫でキンキンに冷えたこの一本を喉に流し込むのが汗だくになって帰る私の夏場の唯一の楽しみだったのである。

もし森永トリプルヨーグルトが納品となれば、マニラ首都圏の駐在組諸氏はおろか、新しいもの好きのマニラっ子の利用率も高いジャパングロッサリーにて多くの人の目にふれることになるだろう。営業部のお手を一切煩わせることなく新たな販路の開拓である。そしてそれから先は森永乳業の、味の完成度やパッケージの訴求力、そして体質改善の実効性など、商品の本当の力量にかかってくる。売価は日本の1.5倍強になるが、売れ行きが良ければ継続して注文がされるであろう。

以上、宣伝ではなくダイレクトに売上げの拡大につながる提案をさせていただいた。しかも国境を越えている…。国内の高齢化・経済縮小の波の中、海外に活路を見出す好機ではないだろうか。

え? その撮影する商品やバーコードが無いようだけど どうするかって? そこはホラ、商品の発送を以て…
ナニィ!?『賞品の送付先は、日本国内に限らせていただきます』だとぅ!?

 

 

 


 

 

トリプルヨーグルト×はてなブログ特別お題キャンペーン
「トリプルヨーグルトを宣伝してみよう」

トリプルヨーグルト×はてなブログ特別お題キャンペーン「トリプルヨーグルトを宣伝してみよう」
Sponsored by 森永乳業

カレー i nフィリピン

半月くらい前からカレーに凝ってきている。ネット店に入ればカレーに関する情報ばかり漁っている。おかげでカレーに使われるスパイスのほとんどの特徴を覚えてしまった。さらに、バギオや隣の市で手に入るものは全て買い揃えてしまった。


笑ったのは昨年マニラ北部のチャイナタウンで買った汚い字の英語で名書きされた種子のハーブがクミンかな?と思って一度噛んでみたら、歯磨き粉の味と匂い。とんでもないのを結構な量 仕入れてしまったな、と思っていた。それからしばらくしてDILLと書かれた種子を別の市で、育てればピクルスやハンバーガーに使っていたハーブのディルになるのかなと買ったのだが買ったきり。最近カレー粉にも種子が使われるようなことを聞きつけ噛んでみると最近知った同じ歯磨き粉の味…。良く二つの袋を見比べると、種子の形状や色がソックリ。いや、同じ…。 汚い字のはディルの別名か。ハーブスパイス界隈では産地が広いためか起源が古いためか別名を持っていることがよくある。

じゃあ、クミンはどんな味なのかと隣の市で15ペソの小袋を買うと、納得のカレー風味。カレーの香りはクミンからきているというのだから当たり前なのだが、こんなことも知らずに料理を出して金を取っていたのだから無知というのは恐ろしい。
同時にフェンネルも15ペソで買ったので 噛んでみると、なるほど、八角の香りのあとに甘さがジーーンとくる。てか これなら八角は要らないのではとも思えるほどだ。 

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写真は最近作ったキーマカレーを、材料カットから。完熟マンゴーは春休み中の小学校の校庭に無数に落ちているので無料で入手できた。その他、ココナツミルクパウダーの代わりにココナツジュースの素を使って節約している。現地の果物の糖漬け(左端)、ライムリーフなど日本ではなかなか手に入りにくいものも使っている。トマトソースとウスターソースも満足なものが店頭に無いのでお手製。ソースだけでそれぞれ2時間はかかる。

市場では1サーブ35ペソで販売。海の村では30ペソにディスカウント、さらに子供にはスプーン2杯ほどを5ペソで売っている。使い捨て文化が歪なかたちで発達しているので色々なサイズのナイロン小袋が売られており、小さめのを買ってそれをカッターで裂いてシート状にして子供の掌に提供する。味は確かなようで大人も子供も時々おかわりして買ってくれる。市場内では、売り歩くスタイルなのだが、だいたい売り先は決めてあるので、声をかけたお客さんの呼応率は6割〜7割りくらいでかなり高率である。

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試作自家消費、3食分の時の写真かな? 卵を炊飯の終わり間際にバナナ葉を敷いて投入。

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下の写真は一年くらい前に買ったカレー粉(1kg)。
最近ようやく使いきったので記念に撮影。
香りがとびそうなものだが、粉を小瓶に移す時は揚げたてのカレーパンのような香りが漂う。 

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ハウスのカレーパウダーすげぇ。インドやパキスタンのが10くらいの種類のスパイスハーブが入っているのに対して、30近くのが入っている…。  

 


 

 

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直近のキーマカレー。よりキーマらしく?ひよこ豆と赤金時が入っている。コーンも入れた。全てご飯側にだ。そうしないと豆に火が通らない。最近よく作っているのでバギオで買ったひよこ豆の消費が激しい。あっという間に少なくなってしまった。 畑を持っているので育てて殖やす、という一番原始的な方法を採用することに。

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真ん中でウウェーイと言っている男性は酒が入っている。左端の女の子のおとうさんなのだがカレーが掛売りになってしまい、10日ほど経った現在も回収はできていない。バギオへ仕事へ行っているとのこと。

写真は人相の同定に撮影。決して盛り上っている場合ではないのだが… 。 

 

 


 

 

しかしいい時代である。レシピというのは日本のみなさんによってレシピサイトにそれこそ読みきれないほどの数のが掲載されているし、今度大阪に帰った時にカレーの食べ歩きでもしてみるか、と検索するといろんなお店の多様なカレーの写真がアップされている。起業の注意点なんかも多くのサイトが詳しく解説してくれている。フィリピンのgoogleで英語で How to start small restranと検索してみてもヒット数、内容ともに高が知れている。日本ってやっぱり凄かったんだなぁ、と思わずにはいられない。(チナミに"レストラン"の綴りに自信がなく、間違っていたせいでヒット数が少なかったということも考えられる。最後にもうひとつ " t "が要るのか? )

 

 

 

 


 

 

おしらせ 

はてなブログで見たと言っていただいたお客様には通常価格35ペソのところを特別価格600円にてご提供させて頂きます。お気軽に現地スタッフまで仰ってください。

 

 

 

 

泣きそう inフィリピン

 

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ゴミから拾った左右色違いの草履を履いていたら、
行きつけの食堂のおばちゃんから新品の草履をプレゼントされた。

なんて優しいんだ、泣きそう。

 

 

 

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現地語を少し勉強して、「私は日本からのゴミです」と子供たちに自己紹介したら、
「あなたはゴミじゃない」と、どの子も必死になって否定してくれた。

私はゴミじゃないんだ、泣きそう。

 

 

 

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フェイスブックを開設したら、
友達になった とびきりかわいい子から誕生日の項にいいね! をつけられた。

生まれてきてよかったんだ、泣きそう。

 

 

 

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1/3 + 1/3 を友達になった子たちに訊ねたら、
一人しか正答できた子はいなかった。
嫌な予感がして中学生と高校生に訊ねると正答できた子は誰もいなかった。

なんて所へ来たんだ、泣きそう。

 

 

 

 

 

 

フィリピンローカルの一日 【仕事の日】編

前回に続き、「仕事の日」編をお送りします。日付は2018年12月2日です。

 

 


 

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メニューは中華ちまき。行程としては材料を前日か買物、当日朝に具材を洗ってカット、米も石や虫やヤモリの糞などが入っていることもあるのでよく見てから洗米する。肉と野菜を順番に炒めて調味液と餅米を足し、水分をとばして火から下ろす。竹の葉より手に入りやすいバナナの葉を洗ってカット。計量カップで計って3つのサイズに分けて包んでいく。葉を巻くのは市の立った日に仕入れてある業務用のミシン糸、通常は一巻40ペソのところを放出品か10ペソで、細糸ながら1センチ強の巻きの厚みがあり、半永久的に使えるような気がする…。 丁寧に結んでいては時間のロスになり、特段緩むことはないかと結ばず巻くだけ。ピーナツも入れるのだがアレルギーのお客さんが一人いるので特注でピー抜きを一個作る。

今回は餅米1キログラムで作り、大玉@25ペソが11個、中玉@15ペソが5個、細巻@10が3本が出来あがった(ここまでで野菜を洗い始めてから3時間を超える時間が経過している…)。

全部売れば380ペソ、原料費が170ペソなので2倍強で売ることになる。なお現在はシュリンクレーションで2.5倍ぐらいで売っている。というかドライカレーなどの方が時間が掛からないので中華ちまきは時々にくらいのポジションになっている。

この料理が他のと違うのは途中で味見ができないことだ。水分をとばした段階で口にしてみるが、蒸しの工程があるので塩を追加したりすると大概失敗する。さらに出来上がった後も、出来立てと冷めてからではまた風味が違ってくる。陳皮を入れたりすると冷めた方がおいしい。



(写真)1. 蒸した釜を片手に10分ちょっと歩いて、ランチタイムの市場に売りにいく。シャドウ自撮り。
2. 道には南国の椰子の葉が影を落としている。
3. 釜満杯のちまき。今回は卵も一緒に蒸してスペースの活用を図ってみた。
4. 市場内を一巡した後の釜の中の様子。残念ながら今回はいつもより売行きが悪かった。細巻の方は友達になった子にあげたり、お世話になっている人にあげたり、見込み客に試供品として渡したりする。
余った分を自宅を挟んで市場と反対側にある海の方の村に売りに行かないといけなくなった。「冷めてるけど もっとおいしいよ」といった意味の現地語を初めて投入して、なんとか予定の量を完売。 

5. 帰宅して最後の一つを食べる。蒸し卵と一緒に食べると格別においしい。オレンジ色のは何だろう、ミカンかな? 赤い色のお札は50ペソ札。
仕事用のノートにはこの日の利益は90ペソと自家消費大玉4個とある。
そのまま反省会に突入、昼も夜も2個食べたらダメ(4個も自分で食べてるようじゃ利益にならない、もっと売り込め、の意 )とか、骨付きチキンを一緒に蒸して単価増しを図るとか、コリアンダーをもっと細かく刻まないと噛んだ時に入浴剤みたいな匂いになるとか、ジャガイモを入れるなら塩をしておかないと とかダメ出しが並び、毎回ノート一頁いっぱいになる。しかしよく考えてみると毎回それぞれ同じ料理を作っているのに毎回一頁埋まるのはおかしい。売上げと利益だけを書き出して終わり、となる日はやってくるのだろうか。

 

 

 


 

 

 

( ついでに翌日 2018年12月3日の様子もご紹介していきます )

 

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メニューはドライカレー。海近くの村で夕方に露店を開き調理。食材は家でカット済み。
そのままの名前ではわかってもらえないのでカレーライスとダンボールに大書きする。この国では豚を使うのが禁じられているとでもいうかのように、カレーといえばチキンカレーであり、ご飯にかける習慣はなく別皿に盛るのが普通なので、見たり食べたりした子は口々に、チキンカリー、チキンカリーと言っている。この「チキンカリー」なのだが、どこの店のを食べても砂糖が入っている…。 鶏肉も小さく骨が入っているので身はほんの少し。 私のは辛さも利いているし、なんといっても手作りのウスターソースも使っている。全く初めてのおいしさのはずだと自負している。 
実際、食べた子供は「リーマス ダータ(これ、おいしい)!」と言い合い、次々と買っていく。当日の仕事用ノートにはこの日の利益は30ペソとある。少なすぎる、おかしいなと思ったら月一でやろうと思っていた3ペソセールを初めて開いた日だった。小学生以下は半パック5ペソのところを3ペソで売るのだ。ちなみに小学生のお小遣いは一日20ペソが相場。商店や地主の子は倍くらい貰っているだろうか。
この日は3ペソセールということで子供が集りすぎ収集不能になっている。ノートには(仮設のキッチン台が)いつ倒壊してもおかしくない、集金カバンは必ず(体の)前に(盗みをはたらく子が一定数混じっている)、整理員が一名要る、暴動一歩手前 身から離したもの(下に置いたリュックなど)は全て砂だらけに、など日本に居ては想像もできない文言が連なっている…。次回のキッチン台を囲む柵のレイアウトまで描かれており、これは販売開始から我先にと押し合いになったのと、小学生の多くが台の上の物を無闇に触らないということができないためである。さらに幼年組は好奇心なのか横や後ろからすごく距離を詰めてきて、そのたびに火も包丁もあり危ないから追いやるのだが一分とその状態は継続しない。これでは料理をしているのか子守りをしているのかということになってくる。薪の炉の穴を掘った小スコップも誰が持って行ったのか紛失。これを買い直せば今日の利益が丁度とんでしまうというトホホな結果に。
まぁそれでも半パックに換算して延べ50人以上の口に入ったようだ。女の子からとてもおいしいとスマイルでアピールされることもしばしばだが、それはそれで普段どんなものを食べているのかと心配になってくる。


(写真)6-7.   と、いうわけで当日は写真を撮っている状況ではなかったため最近3月に料理したときのを代わりに掲載。 3ペソセールのときはこの数倍の子供たちに取り囲まれていたわけだ。写真に写っているのは数人の子供たちだが、料理を作っていると聞きつけた子らがコンスタントにやってきて、230ペソほどの売上げになった。顔見知りの子、というか家を知っていて取り立て可能と見込んだ子はツケで買うことができるようにしている。たまに焦げ付く…。
写真の中に映っている現在の調理台は、使われなくなったゴミ袋用鉄枠を横にして竹を渡したもの。村のものを借りているわけだが、頑丈で軽いので助かっている。
海沿いなので陽が沈み始めると一気に暗くなるようだ。隣の写真から20分で真っ暗に。

8.  当日8時ごろか部屋に帰って売上金の確認。 多くの1ペソコインが見える。100ペソ札は商店の中学生が支払いに使ったもの。毎回お釣りもちゃんと用意しているので問題なかった。

9.  丼一杯ほどか自分の分を食べる。冷めててもなかなかおいしい。

 

 

下の写真は当時使っていた移動式キッチン台。キャリーケースを利用している。上からの力には強いが 横からには対応していない。二回倒れかけたが間一髪料理は無事だった。

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  二日続けて仕事を入れることはめったとなく、すっかりくたくたになってしまった。 

 

 

フィリピンローカルの一日 【仕事オフの日】編

南の国からこんにちわ。今回から三回シリーズで私がどんな生活を送っているかお届けします。

初回は「仕事無し、ご飯を炊いた日」として2018年11月26日を写真と共に紹介します。
なぜ少し前の日付かというと、写真を撮ったのはいいのですが、ベルマンスといいまして、オクトバー辺りから徐々にみんなが浮き足立って参りまして(クリスマスのために…)、子供たちが各戸を回って、歌を歌ってお金をねだるという行為が解禁となります。それで貧乏な家の子もお金を持つようになり可処分所得が増えたので、それを当て込んで村の子ども向けのご飯の販売を強化したために年末年始は多忙となっていたからです。本当です。

言い訳はこのくらいにして、さっそく見ていきましょう。

 


 

 

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4時半起床。昨日の日記を書く。 6時頃、作ってあった小豆餡をクラッカーに乗せて食べる。

7時すぎ。15分ほどかけて海の方の村へ。そしてその向こうの河口部へ薪として使う流木を拾いに行く。納豆があったので魚を買う予定はなかったが、少しだけ買っておくかと船の近くで財布の中を見ていると、ご婦人がやってきて魚4尾をくれるという。コインを示すがよいとのこと。お礼を言って村に帰る。 
村で時々リュックなどを預ってもらっている聾唖のおじちゃんの宅へ寄り、2尾差しあげる。


冷蔵庫に入れておいた黒豆納豆を取り出してみる。白く納豆菌がまわっている。バックに映り込んでいるのはプライマー誌。チャイナタウンの号とか俺得すぎる… 。

⑦~
遅めの朝食。魚は別で焼くと手間なので、塩をして炊飯の途中で放り込む。
昨日ヒビを入れてしまった卵も消費するために卵焼きを作る。納豆にマスタードと醤油をかけ、冷えた緑茶も一緒に「いただきまーす」。とてもフィリピンの食事とは思えない…。 納豆の方は、前回はやや臭くて固かったので大方の手引きの通り冷蔵庫で少し保管したもの。しっとりとした口当たりで、においも控えめ、おいしい。 


キッチン台とその左袖の炊事台。雨期の間、雨が吹き込まないように波板を配してあったが、薄暗くなるしもう要らないので取り払うことを決める。いずれの台も私の自作。

 

 


 

 

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近くの土地を大家さんが買い、その一画を無料で貸してくれるというので畑を作っている。村からの復路で拾ったプラスチックカップを軽く洗って、苗鉢にすることに。


村の友達の少年の家から貰えたブラックベリーの枝。鉢に差しておくと一旦枯れるが一、ニ週間で再び芽吹く。7割りくらいの高い定着率。紺色の野苺みたいな小さな実をつける。紺色なのでアントシアニンとかを多く含んでいる(といいな)。


畑の中に建てられた小屋に置いてある鍬。今日は使わないので取り出して撮影のみ。大家さんは60代ながら現役の大工さんなので、小屋も大家さんがマレーシアの働き先から3ヶ月くらい帰国していた息子さんと二人で建てた。


私の区画内の苗鉢ゾーンと全景。3m×10mくらいか。


私はすっかり見慣れてしまったが昭和な感じ全開の人力ポンプ。奥は普通の井戸。畑がちょっとだけ周りより高い所にあるのでその分井戸が深い。深さは日本の物干し竿一本ともう半分くらいかな? 


奥の日陰ゾーンにあるパッションフルーツの苗。前々年のことだが、日本語の情報誌で見た蜂蜜農場が高原と火山口の二重湖で有名なマニラ近くの観光地タガイタイにあるというので、友達へのお土産と観光を兼ねて出かけた。農場の販売所の裏手を散策していると見たことのない大きめの木の実があちこちに落ちて半分腐りかけている。恐るおそる口にしてみると、大変甘酸っぱく南国の味! 手持ちのレジ袋に20個以上詰めこんで凱旋、蜂蜜以上の収穫。なーんてことがあって、あとで知らべてみるとそれはパッションフルーツだったとさ、という話。今年はバギオやマニラで買い求めたオレンジ色ではなく白色の酸っぱさマイルドな勝手にバニラ玉と名付けている品種を栽培している。今年の収穫が楽しみ。


敷地内の竹も自由に使ってよいとのこと。畑の柵などに利用。
日本の竹は「群生」だが、南国の竹は「密生」。初めて見たときは驚かされた。
これが、日本と同様に根の張りが浅いので台風が来たときに風に煽られて倒れる。この倒れ方がもの凄く、浅い根がそのまま持っていかれるので竹林ならぬ竹塊が丸ごと倒壊するのだ …。想像がつくだろうか? 今度写真を撮ってまたの機会にアップしたい。

 


 

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竹を鉈で切ったはいいが、上方の枝同士が絡み合って引き離せない…。 畑の隣でタバコ噴かしていたご老人(左奥)が見兼ねて手伝ってくれて無事畑まで曳航となった。

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比較のために置いたのは24リットルの大きめのバケツ。竹の密生がどのようなものか おわかり頂けただろうか。

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2時前、遅めの昼食はチャーハン。長粒種かつ冷飯のため毎回気持ちのいいくらいにパラッパラに仕上がる。
オイスターソースをうっかり入れ忘れたため後がけ。1パックは30g入り5ペソなので11円くらい。
ところで、チャーハンの最低ラインって、卵・ネギなど定番の具は当然とすると干しえび・五香粉・オイスターソース・ゴマ油・赤唐辛子辺りだと思うんですが、ボクが間違っているんですか? 

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波板を取り払い 明るくなった。

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夕方、ぐらついていたキッチン台を補修。左奥の脚が虫になっていた。自分の腰の位置で大体の長さを計って切り欠き分も含め畑でカットした物だったが長さはピッタリ。

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夕食は7時すぎ。卵と根菜のラーメン。緑の具は白菜。フィリピンのラーメンは55g入りが普通。ご飯が好きな国民性なのでラーメンとご飯を一緒に食べる人が多いからだとか。麺が少ないのでいつも小さいジャガイモを3個くらいスライスして一緒に茹でて食べる。8時か9時になると体が動かなくなってくるので、ベッドに横になって日記を書きながら、電気を消さずにそのまま寝てしまうことが多い。 

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翌朝明るくなってからキッチン台の脚撮りなおしたもの。古い方が完全に浮いてた。

 

 


 

 

 

以上、私のとある一日でしたー。 普段はネットを一、二時間したりお昼寝をしたりすることもあるので、この一日は休みの日としてはまだ活動的な方でしょうか。

次回は仕事を入れた日の様子をお届けする予定です。

 

 

 

マニラでの一日の食事内容

9月、マニラに滞在した時に一日の食事を撮ってみた日があったのでご紹介します。

貧乏人の豪遊です、お笑い下さい。

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①未明のカルティマル市場にて毎朝恒例の果物の買い出し。歩いて2分、便利すぎる…。大玉のドラゴンフルーツたったの10ペソ、日本の二十分の一ほどか、タダ同然である。ネズミリンゴでは5ペソ。黒っぽい実はスモモ。ゴールデンキウイと併せて無料で仕入れ。入手ルートは…

②一旦ベッドスペースに帰って、スモモ・キウイと昨晩から冷やしておいた梨を食べる。梨は韓国産かな? 当たり外れはあるが大体はかなり甘い

③徒歩20秒のネットカフェで1時間ネットしたあと、トゥロトゥロという簡易食堂にて朝食。空腹だったので肉料理を注文。焼き茄子もおいしそうだったので頼んで計55ペソ、朝食としては予算オーバー。肉は脂身が若干多めか、しかしトロトロでおいしい。赤身もほどけるよう。一番いい部位を使っている。味付けは甘酢醤油

ビクトリーモール併設の市場にて大きめのミカン3個15ペソ。やや果汁感控えめのオレンジにも似た食感ながら砂糖でも入っているのかと思うほどの強い甘み。オーストラリアからの輸入 

⑤ベッドスペースに戻って冷やしておいた①のドラゴンフルーツを食べる。一個食べるとお腹が緩くなるので初心者は一日に半分くらいにした方がいいかも。ウンチもおしっこも赤くなるのでおもしろい。なおベトナムからの輸入品は果肉が白。赤の方が少し甘いかな

⑥レチェフランという世界で一番甘いともいわれるデザートがフィリピンにはあるのだがそれを模したキャンディ。レチェフランは高いがこれなら庶民でもまぁ手が届くか。20個入りと外装にあるが、いつももう1〜2個入っている。日本だったら有り得ないがこの辺もルーズなお国柄が出ているか。甘ったるいお菓子の多いなか、これは上品な甘さで食べ出すとなかなか手が止まらない。18ペソで市販されている。日本のコンビニにあたるサリサリストアはこのような20個入りのお菓子をスーパーで買ってきて小売りする。買値が18ペソなので差額の2ペソが利益になるわけだ  

⑦ベッドスペースから歩いて10秒の中堅スーパーで買ったスナックをおやつに食べる。”prowncracker”とあるがどう見てもかっぱえびせんです本当にあr ちなみに社名はと日本語からとっているようだが歴としたチャイナな企業。しかしながら、数ある菓子メーカーのなかでここが一番おいしい。他のは砂糖にしろ塩にしろ着色にしろ、過多の域にあることが少なくないので。24g入で5〜6ペソ

⑧同じスーパーで買ったヨーグルトドリンク。フィリピンのお菓子メーカーはあまり数が多くなくヨーグルト飲料も手に入りやすい物は2社のみ。左が110ml、右が120mlです。10〜13ペソで市販されている。これを冷凍庫に入れて凍らせて食べると絶品で、とても10ペソのものとは思えない。ジュースの類いを凍らせるとガリガリになって食感が悪くなる気がするのだが、フィリピンの物は砂糖が多いせいなのかなめらかシャーベットになってくれる。日本のヨーグルトドリンクはどうなのだろう、機会があったら試して比べたい。 フィリピンのは砂糖が10gと表示されている

⑨昼すぎにビクトリーモール併設の市場の閉まりかけた食堂にて作り置きのパンシットと呼ばれる焼きそばを食べる。5ペソかと思わせるかなりの小皿だが10ペソの請求、少しだけ入っている肉は柔らかい部位を使っているのでしょうがないか。左上のはカラマンシーというすだちのような柑橘。すだちより種が少なく皮も薄いので搾ってかけるのに使いやすい。その隣の容器に入っているのは私の手作り紅生姜。酢とあるお菓子を使って作っている。普通の紅生姜よりおいしい。これをトッピングすればフィリピン特有のゴテゴテ、くどすぎのパンシットも食べることができるようになる

ベッドスペースに戻ってミカンとレーズンを食べる。レーズンはご覧の通りの普通の品だが、これとは別に透明袋に入れられた等外品もよく売られている。これは、フィリピンあるあるだが業務用の大きな袋で入荷した調味料や食品を小売店が計量して小分けにしロウソクの火で封をしていったもの。レーズンの場合はメーカー品の三分の一ほどの値でやや固めの食感ながら大変お買い得ではあるのだが、レーズンの他にそのヘタ近くの茎、小石、ガラス片、プラスチック片などもサービスで入っている

⑫遅めの夕食は徒歩30秒の食堂でモヤシの料理。ライスも入れて35ペソ。フィリピンの食堂はどこも持込自由。ご飯を自炊しておかずだけ注文することもできる 

⑬ネットを1時間して夜食に梨とリンゴを食べ、水浴びして一日が終了