シリーズ・フィリピンの闇

所持金残り:4483ペソ と3万円
(帰国旅費・ビザ更新料の取り置き16万円を除く)
予想滞在期限:2022年4月頃

 

 今週のお題「サボる」

ついついサボってしまいがちな歯磨き。

私もフィリピンに来て何本も虫歯を作ってしまっています。
大体のパターンは、仕事や作業やネットなんかに体力を割きすぎて、寝る前の歯磨きをする気力が残っておらず、夕食を作って食べてそのままバタン、それが生活パターンとして続くとと虫歯ができて歯医者さんにお世話になる、という具合です。
それがわかっているのなら、手を打つことができるのではと思うのですが、喉元過ぎればというやつで、また怠けてしまうのです。
それでも最近は、フィリピン国内の現金が枯渇しつつあるので、本腰を入れて日中の作業なんかをセーブして、コマメに歯を磨くようにしています。人間やはり健康な体が資本ですね。

 

今回より、『フィリピンの闇』として、これまでフィリピンで5年間過ごした中で「マジか…!?」とド肝を抜かれた事柄を取り上げ、シリーズでお届けしていきます。
毎回の投稿の末尾に箸休め的な感じで載せようと思っていたのですが、本編の方が毎回長く、今後も改まる気配はなさそうなので、独立してシリーズで掲載していきます。
初回である今回は、虫歯にまつわるものも含み、軽めのもの2編です。

 

 


 

 

シリーズ・フィリピンの闇 【子供の虫歯】  闇度 :★★★☆☆ ヒェ〜〜

 

 

写真は、コロナ以前に市場内にあるネットショップで友だちになった南国感120%の女の子。

  

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デジカメを貸してほしいというので、貸したところ、あちこち撮っていましたが、なんと自分の口の中も撮ってくれたようでした…。その前に虫歯の話をしていたからかな?

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写真ではピントが合っていませんが、全ての歯がうっすら 〜 がっつり虫歯になっています。

フィリピンではほとんどの子が虫歯だらけ。チョコレート、キャンディー、炭酸飲料など、虫歯にまっしぐらなおやつが、コンビニより近い距離に常時豊富に揃っているからです。

そして、貧しいのと、親の関心の無さで、少なくとも私の通う村では一人も治療した子がいません。私の銀歯を見ると、ゴールドなのかシルバーなのか、どこで、いくらぐらいしたかなど質問攻めに遭うのです。

私が行商に回っていたバランガイ(行政区域の名称、「村」くらいに相当する)の小学校でも多くの子が酷い虫歯で、口腔崩壊と言ってもいいくらいの子が何人もいました。
一年生にして、全ての歯が「溶けて」しまっており、入れ歯を外したお年寄りのようにフガフガと喋る子も。こうなってしまってはもう手の施しようがなく、来世にご期待くださいとしかやりようがないのでした…。

 しかし先日一年ぶりくらいに、その男の子に会ったところ、驚くべきことに、歯がきれいに生え変わっているのです。乳歯だったので今回はセーフだったようです。

でもチャンスはその一度きり、10代・20代で前歯のない男性・女性も珍しくありません。
村でチャーハンなんかを売っていると、近所の若い女性も歯が無いよと子供から聞き、丁度その女性が通りかかり、子供に何か言われると、口を開けて指を入れたかと思うと、いきなり小臼歯あたりの「部分入れ歯」を外したので、ひゃ〜、と情けない声を上げてしまいました。

 部分入れ歯も結構な金額がするはずで、そうなる前に食生活を改善したり丁寧な歯磨きをしたりすれば良さそうなものですが、そういった事項が彼らの家族の文化の中に取り込まれることはありません。

私が小学校に行っていた頃は、保健室の前なんかに県下全校に配られているのでしょう、きれいに印刷された「保健ニュース」みたいなものが掲示され、ひどい虫歯の写真や、虫歯になりやすい食習慣などが解説されていましたが、フィリピンの町村の小学校でそうした類いのものを見かけたことはありません。学校関係者の関心が低いのか、予算が足りないのか。まぁ掲示があったとしても、子供たちは何かを注意深く読む、何かの決まりを守る、といったことはできないので結末に変わりは無いのでしょうが…。

ちなみに、子供たちの中には、虫歯菌が無いということなのでしょう、全く虫歯の無い子が30人に1人くらい居ます。一生涯、歯のことで苦労しないのかと思うと羨ましい限りです。

 


 

 

【「健康ココナッツジュース」の中身】  闇度 :★★☆☆☆ ヒィ〜

 

フィリピンでは、ココナッツのことをブコと言います。町中では、手押し車にブコの実を山盛りに載せた屋台式のジューススタンドがいくつも店を構えています。
手元にある、物の本に拠りますと、「ブコ・ジュースは天然なので安心して飲める。これさえあれば人口の清涼飲料水などはまったく不要だ」とありますが、残念、これは違います。
一時間くらいブコ屋台を観察してみてください。途中で別のボトルから何かを継ぎ足していませんか? それは砂糖水なのです(2、3時間観察していれば、白砂糖をそのボトルに入れ砂糖水を作っているところも見ることができるかもしれません)。
私は何で気付いたかというと、国道沿いなんかにあるブコ店舗で実のままのやつをカットしてもらって飲んだことがあったのです(1個25〜35ペソ。タガイタイの近くでは産地ということなのか20ペソで売られている)。そうすると、屋台のものより、全然甘くなく、味が薄く、不味い。
ということは屋台の方は、砂糖を加えているはず。
張り付いて見ていたわけではありませんが、通りかかったときにはよく見るようにしていたところ、上のような塩梅であることが判明したわけです。全然健康じゃねーじゃん、マジかよ…。
わが町では、環境のために(?)プラカップは禁止、ジュースの販売には紙カップを使用のこと、となり、紙カップの方が仕入れ値が割高なことから、”中身”の方が減容となってしまい、そうした事もあって、私は最後に屋台で買ってから1年以上にはなります。

ブコの実のジュースの方は、時々買って飲むこともあります。
人間とは不思議なもので、こうした薄めの味なんだ、とわかって飲めば、まぁまぁおいしく感じます。というか1個の実には600〜800ml入っているので、本当に喉が渇いた時にしか買いませんから、おいしく感じるのかもしれません。
ちょっと薄めのスポーツドリンクみたいな感じで汗をかいた人間にはこれくらいの薄さが自然で丁度よいのでしょう。
飲んだあとの殻は、やや重たいですが持ち帰ってからの中の実を食べます。用意するのは切れ味のよいイタック(鉈)です。まず外皮を削ぎ切りにして内殻を剥き出しにしていきます。 次にその実の中心をを水平方向に沿ってコツコツと軽めの力で叩いていきます。そうして2周ほどすると亀裂が入り、てパカッと割ることができます。次にその半球を中を包丁で縦横斜めに切れ目を入れ、それからブコスプーンといわれる肉薄のスプーンで掬うようにしていけばブコの実が一口サイズできれいに切り出せます。
コップの中にブコの実を入れ、ハチミツを好きなだけかけて食べましょう。う〜ん、シアワセ!
(ブコジュースの最後の方で言ってたこと(これくらいの薄さが〜)と正反対だな、なんてまともなツッコミを入れているようではフィリピンで暮らしていくことはできません)

ちなみに、屋台の方のブコジュースですが、塩ひとつまみと、カラマンシー果汁を入れるととてもおいしくなります。

 

 

 

 


 

 

 

 

以下、シリーズ・フィリピンの闇

〇〇の死
コピー〇〇
路傍の〇〇偽造
イミグレ二重〇〇
〇〇崩壊
〇〇泥棒
畑の〇〇
潜入、〇〇工場
No〇〇ポリシー
〇〇をしても雇用継続
〇〇と〇〇と国民性
物乞いの〇〇
踏まれる〇〇
食堂、〇〇の時間はいつ?

 

といった内容を予定しております。