ここが私の住みたい所

今週のお題「住みたい場所」

 

所持金残り:3616ペソ と5万円
(帰国旅費・ビザ更新料の取り置き16万円を除く)
予想滞在期限:2022年6月頃



私は今の生活に大変満足していて、住みたい所というのは、そのまま今の生活圏になるので、以前もいろいろなお題に絡めて投稿していますが、今回も結局のところフィリピン・ローカル生活の紹介ポストです。よろしければ過去のものもご覧になって見比べてみてください。

現在の「寝られる場所」というのは4つ。
メインとしているのは、畑と一体となった自作の小屋もどきで、ビニールシートにバナナの葉を被せて紫外線から守り、同時に暑さもかなり軽減しています。板を打ち付けたような いわゆる壁のようなものはなく、竹で編んだ「壁材」で南を囲い、東は竹の柵と目隠しのカーテンでできています。北と西は開放で、畑の野菜が時々盗まれるようなので高い柵を作り、そこに扉をつけて施錠しています。それからは一度も盗難が起きていません。

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6月から雨季に入り、毎日畑に水を撒く必要がなくなったので生活の比重を少し海の村の方へ移しています。
今回(7/6〜7/9)は、久々の新メニュー、私の畑でたくさん採れるようになった桑の実を使ったジャムパンです。 木は勢いよく茂り、隣の教会の屋根くらいになっています。

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準備を整えて村へ向かおうとする頃に夕立が始まり、傘代わりにビニル袋を被って畑を出ました。村に入ると土砂降りになり、民家の軒先で雨宿り。台風を除けば、雨は強ければ強いほど早く止むということをもう知っているので10分ほど待ち、弱まったところで第二の拠点として使っている民家の2階&ロフトへ移動。
こちらの物件は所有の一族のご厚意で、無料で借りています。なので、中華ちまきを作ったときは何個か差し上げでおります。隣の市やバギオに行ったりしたときにはお土産を、と考えているのですが、緩まったとはいえロックダウンは続いていて行動制限がかかったままなので、なかなかそうはなりません。
この日は弱い雨が続いたまま日暮れとなり、村内を行商に回るわけにも行かなくなって、2F部で足止め。それでも青年一人と少女一人が通りかかり、ジャムパンを買ってくれることになりました。1スライスは5ペソ。建築現場の仕事は400ペソ程度なのでその80分の1、つまり日本の感覚で言うと100円強で売り買いしている感じです。ハンバーガーバンズを4つにスライスしてジャムを塗ったものに100円強ということで、若干割高な気もしますが、そもそもフィリピンではエンゲル係数というのでしょうか、日給に対し(特段贅沢な食事をしなくても)結構な割合で食費がかかっているので、これも妥当な値段のようです。味は確かなようで、青年はおかわり、少女の方はおかわりをウータン(借金)でとのことでしたがご返済の方が滞りがちなので残念お断りとなりました。

1階の方は500ペソにて4人家族が3ヶ月ほど住んでいましたが転出のよう、今日から元のとおり一族の青年らの溜まり場となったようです。夜遅くまでスマホをして、それはいいのですが、入り口付近で小用を足すので、臭気がこもって たまったものではありません。せめて雨で流れる所でしないものか、とも思うのですが、そこはフィリピンクオリティ。言ってどうにかなるものでもないので、こちらがあちらに合わせるしかありません。
今までも、ここで寝ることは基本的にしていませんでした。村内のあちこちでゴミの野焼きをするので、どんなものが舞っているのかわかりません。暗闇の宙をライトで照らすと無数の塵。ローカルだから空気がきれいとは限らないわけです。実際、村内の砂地に水をかけると、砂に何か不純物が混じっているのか始めは撥水します。浜辺の砂はそんな事はありません。私の体は唯一肺が頑丈でないので、大事を取って少なくとも夜の間は浜で寝るのです。
今回は雨のため、浜小屋(カラパウ)で寝ることはできずに、2階にて就寝。雨で塵が舞うことはないので、オシッコのニオイさえ我慢すればヨシというわけです。あとは蚊がいますが今回は気になるほどではありませんでした。

 


 

翌朝から本格的に販売。あまり売り込まなくても、私の居る2階部分に買いに来てくれます。ウータンを少額ながら自発的に返しに来てくれる子も出てきて、何か金回りの良くなることが漁村の中で起きているのかな、なんて勘ぐってしまいました。
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ミルクパウダーを振って、ちょっぴりリッチな見た目に。安価な牛乳のないフィリピンでは粉ミルクを水に溶いて飲むのがスタンダード。でもミロも含めて粉のまま食べている子がほとんど。私もミロを粉のまま舐める、という子供の頃の夢を叶えたい放題です。

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夕方前には 桑の実ジャムは売り切れて、普段から時々作っているチョコバナナパンに切り替え。

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最近、村への途中にパンの小売店ができて、ハンバーガーバンズはそこでも入手できるよう。ジャムの瓶を1本しか持ってきておらず、失敗。

 


 

 

浜小屋にて起床。

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いたずらっ子に少しずつ壊された調理用台車の天板などを直すため、川上から漂着する竹を拾いに河口部へと向かいます。写真ではきちんと撮れていませんが、きれいなピンク色やオレンジ色の朝焼けが毎日拝めます。

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無事に予定の数量を調達。

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浜小屋の方へ戻ります。ボートに積まれているのはカニ漁の仕掛け。魚の切れ端を入れておいて、籠内に入ったら出にくようになっています。

 

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右側がお世話になっている浜小屋。左の木の下に竹で作った机 兼 寝台があり、そこで寝させてもらっています。浜小屋の主は四六時中飲んでいる有名な呑兵衛ですが、とてもフレンドリーで、朝に一緒になると いつも薪で湯を沸かしてコーヒーを振る舞ってくれます。水は近くの井戸からで、明らかに色がついていて、初心者にはレベルが高いかもしれません。

 

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帰漁のボートの影が見えたので浜へと駆け寄り、ボートの陸揚げの手伝いをします。小さなカニを手伝った人の数で等分します。この日はなぜか多めに一人当たり8匹くれました。朝食には十分の量です。

 

 

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村へ戻り、近くのポンプ付き井戸にて釜やカニを洗います。開放型の井戸の水より幾分きれいなはずです。フィリピンでは地下水汚染の問題は存在せず、山側に汚染源があったとしても、コーヒーを啜ってあとは祈るだけ。

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カニと畑で取れたナスをご飯と一緒に炊きました。

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調理準備室、通称『2F』の全景。ここ一週間で、柱の沈み込みを直して、ハシゴも釘を打ち直したりしました。子どもたちに大貧民を教えたところ好評で、滞在の快適性を高めるために屋根にバナナ葉を配しました。屋根の波板は、触れないくらい熱かったものが触れるくらいの温度に。日中に物の出し入れを数分するだけで汗だくになっていたのが、完全に改善となりました。
座っているのは1階に出入りの青年。スマホは1万ペソとのこと。現場工事の仕事をして買ったそうです。日給は400ペソだということなので25日分ということになります。私の記憶が正しければ中学3年生くらいになるはずですが、バイクも乗って、タバコも吸って、仕事もして、ということなので、少年ではなくもう青年の括りです。

 

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川漁へと向かう最寄りのサリサリのお父さん。歩く先に見えるのが開放型の井戸。

 

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ご覧の通り、子供が多いです。

 

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朝は特に売らずに2Fの修繕を進めようと思っていましたが、5ペソ分買いたいという子がいたのでご飯とカニをサーブ。それだけではあまりに芸がないのでカレーパウダーを一振りしました。

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左の台車用に竹をカット。

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暑くなってきたので、村の東の方の木陰ポイントへ行き、ダンボールを敷いてお昼寝。左上が朝の河口部です。
フィリピンでは日が長くなる季節は、陽は北から差します。
起きなければならない用事があるときは木陰のフチに横になれば、じきに陽が差して暑くなり起きる、という寸法です。

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昼にはやや遅れましたが、チャーハンを調理。2Fの西側の宅の前で火を起こしました。乾季は砂埃が舞うので、辺りに水を撒いてからの調理になります。雨季も子供が傍を走るだけで砂を跳ね上げることがあるので、基本的には蓋をして料理します。

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緑色のは野菜がないときに彩りとしても助かっているマロンガイ。村の内外に植えられています。

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今回はフルメンバーから、卵・玉ねぎ・長ねぎ・ゴマ油が欠品で、満足できる味というほどでもなかったのですが、それでも3人の子がおかわりをしてくれ、ほどなくフライパンはすっからかんになりました。

 

 


4つ目の寝床は友人の野菜店の住居部なのですが、それはまた稿を改めて。

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