密室に閉じ込められています inフィリピン
ロフト部に大まかに床を取り付け(骨組みをしてベニヤ板の手持ちの分を乗っけただけなので半分くらいの面積しか「床」)が無い)、物が無くなってしまわないように急ぎでドアを拵えて取り付けた。
ドアのベニヤは薄く古いものなので釘のアタマで押さえる話にならず、現地の民家の様式などを参考に、竹を針金で括りでベニヤ全体を抑えるというやり方で組み上げた。
さらに壁部分と床の工事を進めていると、遊びに来た女の子にロフト内に閉じ込められてしまった…。
……なーんてね。 紐はそれほどきつく結ばれていなかったので、なんとかして解(ほど)いて脱出できた。
女の子は、私が紐を解いている間じゅう、ずっと笑ってた。
集金カバンが手元にあり、デジカメも持ってきていた日なので、反撃に(?)写真を撮ろうとすると顔を隠してしまった。
ドアと床半分の取り付けが終わったところ。ドアにも斜めに補強を入れて結構頑丈になった。
蝶番なんて文化的なものは持ち合わせていないので、二条撚りにした針金を使った。ベニヤ板はオンボロなので、ドア開閉の摩擦に耐えられるようにブリキで受けることにした。傍に置いてみたのは錐。フィリピンでは、下穴を開けるなんてことはしないので、竹の端なんかにそのまま大きな釘を打って裂けちゃってるというのが散見される。この二階部分の床の竹なんかもそうした仕様。私の増築部分は錐を使ったジャパンクオリティ、ということになる。わははは…。
ドアに錠前をつけて利用していったが、来てみると毎回のように油や砂糖なんかが盗まれている…。ドアの隙間や床の張ってないところから手を伸ばして取っていくらしい。…そんなことだからスクウォッターエリアって呼ばれるんだよ!
小物はロフトの奥の方に置くことで対処。
私を閉じ込めるロコロコ(タガログ語で「いたずら」)したのはこの子。最近、二階に遊びに来たところを撮影。
前回の文末の写真の女の子と合わせていたずらっ子のツートップである。遊びのつもりで調理器具などを取っていたりするので、直ちに業務に支障が出る。あまりに酷いので前回の子を一度捕まえてお尻ペンペンの刑に処したところ、すごい形相で怒って母親に言いつけてやる!と言ってすぐ近くの自宅に戻っていったが、却って母親に大声で怒られてた…。
最近はしなくなったが、この二人は地階や梯子の元なんかにマーキングをする…。
そんなことだからスクウォッターエリアって言われるんだよ! (この子のおばあちゃんなんかは夜だと自宅の前でおしっこしてたりするんだよね。やっぱりスクウォッターエリアなんだろうか、この村…)