フィリピンローカルの一日 【仕事オフの日】編

南の国からこんにちわ。今回から三回シリーズで私がどんな生活を送っているかお届けします。

初回は「仕事無し、ご飯を炊いた日」として2018年11月26日を写真と共に紹介します。
なぜ少し前の日付かというと、写真を撮ったのはいいのですが、ベルマンスといいまして、オクトバー辺りから徐々にみんなが浮き足立って参りまして(クリスマスのために…)、子供たちが各戸を回って、歌を歌ってお金をねだるという行為が解禁となります。それで貧乏な家の子もお金を持つようになり可処分所得が増えたので、それを当て込んで村の子ども向けのご飯の販売を強化したために年末年始は多忙となっていたからです。本当です。

言い訳はこのくらいにして、さっそく見ていきましょう。

 


 

 

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4時半起床。昨日の日記を書く。 6時頃、作ってあった小豆餡をクラッカーに乗せて食べる。

7時すぎ。15分ほどかけて海の方の村へ。そしてその向こうの河口部へ薪として使う流木を拾いに行く。納豆があったので魚を買う予定はなかったが、少しだけ買っておくかと船の近くで財布の中を見ていると、ご婦人がやってきて魚4尾をくれるという。コインを示すがよいとのこと。お礼を言って村に帰る。 
村で時々リュックなどを預ってもらっている聾唖のおじちゃんの宅へ寄り、2尾差しあげる。


冷蔵庫に入れておいた黒豆納豆を取り出してみる。白く納豆菌がまわっている。バックに映り込んでいるのはプライマー誌。チャイナタウンの号とか俺得すぎる… 。

⑦~
遅めの朝食。魚は別で焼くと手間なので、塩をして炊飯の途中で放り込む。
昨日ヒビを入れてしまった卵も消費するために卵焼きを作る。納豆にマスタードと醤油をかけ、冷えた緑茶も一緒に「いただきまーす」。とてもフィリピンの食事とは思えない…。 納豆の方は、前回はやや臭くて固かったので大方の手引きの通り冷蔵庫で少し保管したもの。しっとりとした口当たりで、においも控えめ、おいしい。 


キッチン台とその左袖の炊事台。雨期の間、雨が吹き込まないように波板を配してあったが、薄暗くなるしもう要らないので取り払うことを決める。いずれの台も私の自作。

 

 


 

 

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近くの土地を大家さんが買い、その一画を無料で貸してくれるというので畑を作っている。村からの復路で拾ったプラスチックカップを軽く洗って、苗鉢にすることに。


村の友達の少年の家から貰えたブラックベリーの枝。鉢に差しておくと一旦枯れるが一、ニ週間で再び芽吹く。7割りくらいの高い定着率。紺色の野苺みたいな小さな実をつける。紺色なのでアントシアニンとかを多く含んでいる(といいな)。


畑の中に建てられた小屋に置いてある鍬。今日は使わないので取り出して撮影のみ。大家さんは60代ながら現役の大工さんなので、小屋も大家さんがマレーシアの働き先から3ヶ月くらい帰国していた息子さんと二人で建てた。


私の区画内の苗鉢ゾーンと全景。3m×10mくらいか。


私はすっかり見慣れてしまったが昭和な感じ全開の人力ポンプ。奥は普通の井戸。畑がちょっとだけ周りより高い所にあるのでその分井戸が深い。深さは日本の物干し竿一本ともう半分くらいかな? 


奥の日陰ゾーンにあるパッションフルーツの苗。前々年のことだが、日本語の情報誌で見た蜂蜜農場が高原と火山口の二重湖で有名なマニラ近くの観光地タガイタイにあるというので、友達へのお土産と観光を兼ねて出かけた。農場の販売所の裏手を散策していると見たことのない大きめの木の実があちこちに落ちて半分腐りかけている。恐るおそる口にしてみると、大変甘酸っぱく南国の味! 手持ちのレジ袋に20個以上詰めこんで凱旋、蜂蜜以上の収穫。なーんてことがあって、あとで知らべてみるとそれはパッションフルーツだったとさ、という話。今年はバギオやマニラで買い求めたオレンジ色ではなく白色の酸っぱさマイルドな勝手にバニラ玉と名付けている品種を栽培している。今年の収穫が楽しみ。


敷地内の竹も自由に使ってよいとのこと。畑の柵などに利用。
日本の竹は「群生」だが、南国の竹は「密生」。初めて見たときは驚かされた。
これが、日本と同様に根の張りが浅いので台風が来たときに風に煽られて倒れる。この倒れ方がもの凄く、浅い根がそのまま持っていかれるので竹林ならぬ竹塊が丸ごと倒壊するのだ …。想像がつくだろうか? 今度写真を撮ってまたの機会にアップしたい。

 


 

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竹を鉈で切ったはいいが、上方の枝同士が絡み合って引き離せない…。 畑の隣でタバコ噴かしていたご老人(左奥)が見兼ねて手伝ってくれて無事畑まで曳航となった。

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比較のために置いたのは24リットルの大きめのバケツ。竹の密生がどのようなものか おわかり頂けただろうか。

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2時前、遅めの昼食はチャーハン。長粒種かつ冷飯のため毎回気持ちのいいくらいにパラッパラに仕上がる。
オイスターソースをうっかり入れ忘れたため後がけ。1パックは30g入り5ペソなので11円くらい。
ところで、チャーハンの最低ラインって、卵・ネギなど定番の具は当然とすると干しえび・五香粉・オイスターソース・ゴマ油・赤唐辛子辺りだと思うんですが、ボクが間違っているんですか? 

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波板を取り払い 明るくなった。

25・26
夕方、ぐらついていたキッチン台を補修。左奥の脚が虫になっていた。自分の腰の位置で大体の長さを計って切り欠き分も含め畑でカットした物だったが長さはピッタリ。

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夕食は7時すぎ。卵と根菜のラーメン。緑の具は白菜。フィリピンのラーメンは55g入りが普通。ご飯が好きな国民性なのでラーメンとご飯を一緒に食べる人が多いからだとか。麺が少ないのでいつも小さいジャガイモを3個くらいスライスして一緒に茹でて食べる。8時か9時になると体が動かなくなってくるので、ベッドに横になって日記を書きながら、電気を消さずにそのまま寝てしまうことが多い。 

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翌朝明るくなってからキッチン台の脚撮りなおしたもの。古い方が完全に浮いてた。

 

 


 

 

 

以上、私のとある一日でしたー。 普段はネットを一、二時間したりお昼寝をしたりすることもあるので、この一日は休みの日としてはまだ活動的な方でしょうか。

次回は仕事を入れた日の様子をお届けする予定です。