自由研究「フィリピンの人にお金を貸すとどうなったか」

今週のお題「わたしの自由研究」

 

日本のみなさんこんにちは。今週のお題は「自由研究」ということですね。私も学校に行ってた頃はいろいろな工作を作ったりして毎年 苦心の作を休み明けの学校に持っていったものでした。


フィリピン滞在も三年半となり、今まで幾人かにお金を貸したことがあるのですが、今回はその結果がどうなったのか、それをまとめてみたので発表したいと思います。

 

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思い出したところ、男女各8人に貸していました(成人に限る)。 金額の大小はいろいろあるのですが、貸したお金は返ってきたのでしょうか?

A. 全額完済された
B. 貸した金額の半分以上が返済された
C. 貸した金額の半分以下が返済された
D. ほとんど返済されなかった(5%以下)
E. 全く返済されなかった

 

という区分で仕分けした結果がこちら  ↓  ↓  ↓

 

 

 

 

 

 

 

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男性の部
A - 1名
B - 0名
C - 3名
D - 0名
E - 4名
女性の部
A - 1名
B - 0名
C - 2名
D - 1名
E - 4名

 

 

男女とも似たような分布となりました。そして「完済」となったのは、実に8人に1人…。フィリピン人にお金を貸すと返ってこない、というのは本当でした…。贈与ではないこと、返済期日など念を押しての、この結果です…。

 

【傾向と対策】

ということで、まず貸すことがそれ自体でかなりハイリスクだということ。損をしたくなければ、冷たいようですが断ることが一番無難なようです。

貸す場合は、返ってこなくても後悔しない金額に留めておいたほうが良いでしょう。あげるつもりで貸すくらいが精神衛生上よろしいかと。


どうしても貸すことになって、きちんと返してほしい場合は、知り合って数ヶ月は経過していること、本人に定職があること、居住の家を知っていること、といった点がクリアされていることがポイントです。


順にみていきましょう。
知り合って間もないと、容易に借りパクという状況が発生してしまいます。都市部でも地方でも人の流入出が激しいので、少し仲良くなったと思ったらいつの間にか居なくなったということがザラにあります。
定職があることも必須です。いくら本人が返すと言っていてもそのアテがなければどうにもなりません。日本なら家族や親類に工面して回りそうなものですが、この国ではそういったことはありません。
家を知っていることが最も重要です。私の場合、ご覧の通り、多くが焦げ付いた状態です。お金がありそうなのに返そうとしない悪質な2件についてはお宅にお邪魔し、食料品などを差し押さえていくことにしました。お金で20ペソ返済するのも、食品を20ペソ分ほど取られるのも変わらない気がしますが、不思議と嫌がられることはありません。少額ずつのせいでしょうか? フィリピンにはチリも積もれば山となるといった気の長い忍耐に関する概念はありません。 適当に領収書を書いてお渡ししていきます。
他の返済不能の人も時々飲料水をもらったり、ジープにタダで乗せてもらったりと末永く恩恵に与らせてもらうことでバランスを取ります。しかしこれはよく考えたら、恩恵を得ていたのでお金をせびられたともいえ、むしろそちらの方が正しいかもしれません。

地域別ではどうでしょうか。
首都圏パサイ市では男女各2名、計4名に貸したのですが、その全員がE、ちっとも返さないのです。日本人だから金を持っていると思われたのかもしれません。この国では持てるものが持たざるものに施しをする、というのがあるみたいなので、返さなかったところで、借りた側はなんとも思っていないのかも。ちなみにその4人のうちにはお世話になっているベッドスペースのオーナー一家のおばちゃんも。もちろん、宿泊費はそこから相殺するつもりなのでもう二、三回はタダで一ヶ月泊まれます。心証を悪くしないために一家へ毎回お菓子などお土産は持っていきます。


お金を借りるときの理由付けですが、頻出するのが「子供の学校(文房具代?)」と「家族の病気」です。もっともらしく見えますが、どちらも嘘っぱちですw

特に都市部では要注意、フィリピンに着いて一番に覚えるべきタガログ語の一つは「ワランペーラ(お金ないよ)」かもしれませんね。

 

カレーライス fromバギオ

今週のお題「残暑を乗り切る」

 

 

日本のみなさんこんにちは。南の国フィリピンから残暑見舞い申し上げます。

今週のお題は「残暑を乗り切る」ということで、暑い夏を乗り切る食べ物といえば、やっぱりカレーですよね。「いかがでしたかブログ」の冒頭のようなこじつけ具合になってしまいましたが、今回もカレー特集です。






日本に帰るのは自身のリタイアメントビザの更新のタイミングと日本との温度差の関係で9月ごろとしているのだが今年も日本に帰らないことに決めた。ちょっぴり楽しみにしていた人生初のカレー食べ歩き(於:大阪)というのも来年に延期。
そんな折、カレーの調味料や具材を求めに高原都市バギオに買い出しに行った。予想以上によい仕入れができたので、それらを使って翌日に早速バギオづくしのカレーを作ることに。

日本のカレーを食べ歩きできない悲しみを怒りに変えて、立てよ! 国民!

 

と、いうわけで、 に挑む。( あ、1000円くらいのちょっと高いやつね。)

  

その結果が こちら   ↓   ↓   ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

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・ライスは 赤米と二色。ひよこ豆(ガルバンゾー)も一緒に炊く。

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マスコバド糖、二つまみしか入れてないのに、グッと掴みにくる、味のある甘さ
・久々のガルバンゾー、じゃが芋とはまた違うホッコリ感でおいしい。なお1ペソで10粒弱のもよう、シアワセ。
・カカオは乾燥させたものをスライス、フェヌグリークを炒っている半ばで投入してロースト。つまんでみるとコーヒーとチョコを合わせたような深い香り。なにかを確信する
・下の写真には入れ忘れたが、お皿の中央を彩っている黄・橙の二色のみかん皮もバギオで買ったみかんの皮を、カカオ豆と並べて三時間ほど天日干ししたもの。カレーリーフも柑橘系の樹木であり、柑橘類はカレーと相性がいい。中にもみかん皮の刻んだものが混ぜ込まれているf:id:taippii:20190826173210j:plain
・注:みかん・リンゴ・ガルバンゾー・香辛料の一部は輸入したものと思われる。カシューナッツはどうだろう、たまに樹があったりする
・小麦粉は全粒粉を使用。写真に漏れているがこれも今回バギオで買ったもの。1kg60ペソ。フライパンの鍋肌でローストしてみた。きちんとローストになっているかは不明f:id:taippii:20190826203054j:plain

・お皿の左上サイドのトマトは、トマトに甘いスモモを足したようなフルーティーな味わい。取り扱っている店にその名を訊くと、各店 スパニッシュトマトとかイタリアントマトとか、ブラックトマトとか果てはジャパニーズトマトとか言っている。昨年ググって英字のサイトをなんとかして見つけたのだがその名称を忘れてしまった。スパニッシュじゃなかったかなぁ? 100ペソ/kgとやや高いが今の時期のバギオでしか見たことがないので半キロ購入
・カカオ豆は「ポット」と呼ばれる状態で売られていた。この中にカカオ豆が入っている。私の買った小さめのものは20ペソ

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 ・肉は私の地元の市場にて。豚肉のおいしい部位が最近ようやくわかるようになってきた。ロースの上のヒレかな? 朝のうちに行かないとそうしたおいしい部位は売れてしまうのだが、運良く昼過ぎになっても残っていたので、チキンから予定を変えて豚肉に。それが柔らかくおいしすぎて折角のバギオカレーが味の面で台無しに…

・ブラックカルダモンも初投入、事前の味見ではディルのシーズに似た、スーッとする香り

・以前から持っているセブンスパイスというのも、バギオで買ったのだから、と振りかけてみる。しかし色も匂いもカレーのもの。よく考えたら7種類もスパイスが入ってたら、それ、ほぼカレー粉だよね…。

・かかっている白いのはココナッツミルクの搾りがら、「ココナッツシュレッド」

 

ところどころに香るクミンとグリーンカルダモンをたのしみながら完食。おかわりして食べた。出来上がり量は1050mlほど5人分くらいだろうか。そのうち肉は200g、45ペソというお値段。いろんなレシピでは肉は1人100グラム前後としていることが多いようなのでそれよりは随分少ないのだがしっかり豚肉を味わうことができた。

 

 


 


しかしこのカレーに名前をつけるとするとどうなるのだろう、「バギオベジフルカレー」、それとも「南国の雪原カレー」?
でもこれ、ピクルスも併せて、炊飯を除いても、作るのに3hかかってるんですよね… 「3時間カレー」がいちばん実態に即してる…
そういえば日本からフィリピンも似たようなフライト時間ですね。
それじゃあ、「関空 ≫ マニラ 片道切符カレー」。

来年は日本に帰れるのでしょうか?

 

 

フィリピンローカルでの30日の間の生活費


今週のお題「わたしと乗り物」

日本のみなさんこんにちは。

フィリピンでは人件費が安いせいか、交通費がめちゃくちゃ安いです。日本で高速バスに3、4時間揺られると4千円だったか6千円だったか払っていたように思いますが(もう忘れてしまった)、こちらでは同じような距離を利用すると400ペソ、日本円に換算すると800円ちょっとですね。

というわけで今回は交通費も含めて最近の生活費を見ていこうと思います。もし大きく浪費などしていたら生活の修正をしなければならないので、時々でもチェックしたいものです。
ここでは、5月から6月にかけての30日の間の費用を取り上げます。とくにこの期間の意味は無くて毎日つけている日記のノートが切り替わったので、そこからカウントしてみただけです。

それでは、さっそく発表します ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

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フィリピンローカルでの30日間の生活費

 

支出の合計は1万ペソ弱、日本円で1.9万円くらいでしょうか。収入は料理の売上金ベースで400ペソくらい、PETボトルの換金で40ペソくらいです。
合算した「収支」は前年8月に計算したときに比べ、2000円ほどの悪化。料理が雨季に入り外でしにくくなったのと、カレーの試作を重ね、販売にまでならなかかったこと、他の料理も冷やし中華・シュウマイなど商用に乗せられるか小規模の売り数で試したことで、売上額は三分の一になりました。

歯医者にかかり、500ペソの支出もありました。

日用品というのは、軍手、お皿、ノート、密閉瓶、カッターナイフ、歯ブラシ、石鹸といったものです。

電気代は家賃の2000ペソに含まれているのですが、前に借りていた家での電気代が70ペソ(LED電灯とケイタイの充電のみ)だったので、今は水道(敷地内の揚水ポンプ)も使っている身なので、150ペソとしてみました。

ケイタイはそこら辺のストアで手続きと支払いをすれば使えるのですが、最近のところ受信専用になっているので、その支払いは不要で、つまり電話代はかかっていません。

散髪は梳きバサミといやつで自前でやっているのでこれも無料。

カレーをはじめとした料理の情報収集でネット代も1.5倍になりました。それでもネットは大阪で利用していたお店と比べるとわずか「十五分の一」の時間当たりの支払いです。安すぎー。

交通費は隣の市までの往復一回分です。片道20分ちょっとかな。

 

総括としては、まぁ安全な圏内ながらもこれ以上は浪費しないようにしよう、といったところでしょうか。
削れそうなのは、歯医者にかかったという部分。カニからキチン・キトサンでも摂ろうかと殻ごとバリボリやったらその数日後に歯がボロっと欠けた、ということがあったので今後はやめましょう…。それから寝る前には必ず歯を磨くこと。虫歯になって銀歯にしようとすると、値段もさることながら地元にはそのような治療を行っている歯科はなく、バギオまで行かなければならないという話です…。
食費は一日140ペソくらいかかっています。思ったよりやや高い。しかし子供に売るお菓子もこの30日の間に200〜300ペソ仕入れているので…、いやそれを差し引いても一日130ペソくらいかぁ。まぁこれも様子見で。

 

全く働かなくても ひと月2万円くらいで暮らせるフィリピン田舎ライフ。

 

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カレー諸問題 (1)

 

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カルダモンはそのままテンパリングするのがいいのか?問題

高原都市バギオでカルダモンを手に入れたあと、それについての情報をネットでざっと見た。鞘の中にゴマのような種が入っていて、鞘にはそれほど香りはないとのことだった。実際に鞘を切って開けてみるとそのとおりゴマ粒のような種子があったので、胡椒をそうするように少し刻んで他のスパイスとテンパリングして使った。「なにこれ超おいしー!」と書いたのは4月の末のこと。

私はカルダモンの香りがすっかり気に入ってしまい、いまではこれ抜きでカレーを作ることはまず考えられない。もしお店でカルダモンの入っていないカレーです、とテーブルに出されたら、「え? カルダモン無しでおいしいカレーが作れるんですね、スゴイですね!」ぐらい言って殴られるくらいの自信はある。

そのあとまたネットを、スパイスカレーの作り方ということで見ていると、どのレシピ・動画も鞘を丸ごと油の中に入れているではないか…。 え? そうなの?

いま改めて検索してみても、粒をそのまま入れて食べるときに取り除くというのが主流のようだ。もちろん鞘ごと食べるのも自由なのだろうが、その半粒噛んだだけでふわっと口の中に広がるあの香りが十倍、二十倍となって口内にやってくるというのは想像しただけでも強すぎやしないか。
逆に、カルダモンの鞘を取り除いてカレーを食べましょう、というのは種の粒を噛んだときだけはっきりと前面に出てくるあの香りが無くなるというわけだから、こちらはもの足りないように思われる。もちろんカレー総体としては仄かにカルダモンの香りを纒っているわけだからそれでいいのかもしれないが、それなら使うカルダモンの数を減らして刻んだうえで調理すればいいのでは、と思ってしまう。ネット上の動画などでは私のいつも入れている数の倍以上が投入されている(私はいつも1個か2個しか入れていない)。

しかし、考えてみると私はホールのスパイスのほとんどのものを刻んで使っている。クミンもフェンネルも刻んでテンパリングしている。これは初め使ったときに噛んでしまうとそのものの味が強すぎる感じを受けたからだ。これらも海外の動画などをみても刻みましょうというのは今まで見た記憶はない(炒ってすり潰すというのはあった)。
特にクミンはきつく感じることがあり、自分の好みといったことにはなるのだが、よくよく刻んで入れるくらいが丁度よく味わえる。
シナモンにしたってホールのものを調理の途中で取り出して、その半分ほどを包丁で削るように刻んで、入れ戻している。

ここまで書いておいてなんだが、実はカレーパウダーも入れている。ターメリックが時々手に入らないことがあるのと、やはりバランスがよくなるかなというのがあるためだ。
しかしこれでは「スパイスカレー」ではなくせいぜい「セミ・スパイスカレー」といったところ。まぁ括りをどちらにしてもおいしいからいいのだ。

それから、テキスト通りにするなら全てのホールスパイスを大きなものから順に入れていくのだが、私はカルダモンとコリアンダー(これも刻んでいる)は人参などの野菜を入れる直前か同時に油の中に入れている。柔らかい系の匂いだからその方が後まで長持ちしそうな気がするからだ。しかしこれにしたってどれにしたって、二つの手法で作り上げたカレーのお皿を並べて食べ比べしてみないことには、正確な感想を持つことはできない。さすがにそのような作業は面倒なので、「と思う」はいつまで経っても「と思う」のままである。

それにしても、カルダモンはそのままテンパリングするのが正しいのか?
一度試せばいいのだろうが、どうしても良い仕上がりになるイメージが持てないでいるので、当面トライすることはないだろう。

最近の「カレー inフィリピン」 Part4

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瓶詰めカレーを蓋の保護のためナイロンを一枚かませて作成。
フライパンにこびり付いたカレーを落とすため、玉ねぎスライスとセロリとチキンパウダーと塩を足してカレースープにした。カレーよりこっちの方がおいしい。なぜだ。
一度うまみを凝縮しているからか?(6/27)

 

 


 

 

市場へドライカレーを売りに行く。

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細かいツブツブはセロリシーズ。

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やはりまたたくさん売れ残ってしまい、夕方の村へ。
市場近く知人の家で冷蔵庫に入れさせてもらい夕方まで保冷。少し冷たいままでも、食べてみると これはこれでおいしく、再加熱せずに村に投入。雨季で手持ちが薄くなってきた薪の節約にもなる。

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ウケはよく、今回もおかわりしてくれる子が複数出た。

勘定のコインの下の紙片はウータン(借金)メモ。総額で300ペソにもなる。根気よく順次取り立てている。(7/1)

 

 


 

 

フレッシュのピヤスと採れたての白キノコをご飯と一緒に炊き込む。添えられている唐辛子も私の畑で採れたものなので「地元カレー」?

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 ピヤスは香りはとってもフルーティだが、世界一酸っぱい果物のように思う(検索 断面が星型のスターフルーツも似たような味かな。成分としてはリンゴ酸・クエン酸・シュウ酸などが含まれる。
これが酸っぱい果実の代表の梅と違うのは、果肉のほとんどが水分でスイカ並みであること。かぶりつこうものなら強烈な酸味が一気に口の中を襲う。

熱を加えることで、ピヤスの酸味はマイルドになり普通に食べることができる。トッピングは10ヶ月ものの糖漬けピヤス。梅酒みたいになっている。(7/2)

 

 


 

 

隣りの市に買い出しに行ったとき、ハラルの店があったのでチキンカレーを食べに入った。ムスリムな衣装を着た一家族が食事中。店の片隅にはPray Roomがある。一応、異教徒でもお咎めはなかった。

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バギオでも市場の中にハラルフードのお店があり、フィリピンの甘〜いチキンカレーとはうって変わってかなり辛口のカレーを食べることができた。そういえばマニラのバクララン周辺(衣料品などを求めフィリピン全土から買い付けに来る)でもビーフだったか激辛のカレーがあったはずで、ムスリムと激辛カレーはなにか関係がありそう。

値段はバギオでもそうだが通常店よりやや割高。今回は10ペソのライスと、カレーの方は相場より10ペソ高い40ペソというお勘定。(7/3)

 

 


 

 

同日、前回と同じパターンで、フィリピーノの友人宅にフルーツカレーを作りにお邪魔した。
今回拾ったのは、グリーンマンゴーとオクラ。マンゴーの方は小さいものなら20ペソ(40円ちょい)/kgで売られているので一個だけならタダ同然なのだが。フィリピンに来て一年目に食べたグリーンマンゴーは酸っぱくて、よくこんなものを子供が好き好んで食べているなと思っていたのだが、今年子供に貰って食べたのは、少しだけ甘さのあるリンゴに南国風味を足したようなまぁまぁの味。それで、フルーツカレーに登壇となったわけである。一年目のは時期か品種でも違ったのだろうか?
ポテトは友人が朝か昼かに茹でてあったのを数個使うことにした。カレーパウダーも友人のものを使わせてもらう。

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写真には収まっていないが液状のココナッツミルクを初めて使った。地元の市場では30ペソだがここの市場ではやや容量が少ないながらも10ペソで売られている。
いつも食材を使う前には悪くなっていないかよく確かめるのだが、今回それをしたところ、やや酸っぱい匂いが。舐めてみると少しヨーグルト寄りになっている。友人にも味見してもらうが同じ感想である。さぁ困った、使わないでいくか、私はヨーグルトのようになっているなら少し入れてみたい、どうしよう、と友人と相談したところ、カレーを分けて、半分は入れて半分は入れない、という素敵な提案をいただいた。

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そのとおりに、片方はココナッツミルクを買った半量ほど、もう片方にはこれまた友人手持ちのウスターソースを仕上げに混ぜ込んだ。
感想。どちらもウマい。友人もオイシーなーと言ってどちらも食べていた。
辛口だがサイドのブドウの甘さでバクバク食べられる。

f:id:taippii:20190703210645j:plainネットを2時間ほど使わせてもらい、三階共用スペースの広いベランダの長椅子の上で就寝。(7/3)

 

 


 

 

翌日に帰宅、ココナッツミルクを恐る恐る舐めてみるとさらに酸味を増している。これをカレーに使ったらどうなるか知りたい という衝動に抗い難く、またしてもカレーを作ってしまった。その酸味を緩和できるかどうか、甘草をカットして入れてみた。今回も片方はウスターソースで仕上げる。f:id:taippii:20190704195604j:plain

手持ちの餅米が買ってから雨季の中しばらく経っており、味や品質に問題ないかみるため、お米の上にババナ葉を敷き一緒に炊く。

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炊きあがって盛り付けてみると、「合いがけカレー」に いつかネットで見たまさかの「合いライス」!?  一人でテンションが上がる…。

餅米の方にはマサラチャイパウダーと蜜柑皮をトッピング。

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酸味をもろともせず完食。どちらもおいしー!

餅米の方も異常なし。(7/4)

 

最近の「カレー inフィリピン」 Part3

私の地元の、少しはメジャーになってきたのか、「金沢カレー」というのがある。黒めのドロっとしたカレーにトンカツが乗っかたりしているものだ。
これを再現できないかとネットで検索してみた。そのもののレシピは見つからず、再現を試みている記事や動画にあたると、焦がしカラメルだったり、黒ゴマペーストで黒めの色にもっていってるようだ。あと焦がし玉ねぎも多めかな?
黒ゴマは隣の市に行けばあることはあるが極小の小袋で小売りされているだけであり、あれでカレーに色をつけようとするならかなりの量を買い入れないといけない。それに金沢カレーを食べたときにゴマの風味を感じた記憶はない。なので黒ゴマはパス。カラメルも色と一緒に甘みも当然つくはずで、なんだかイメージと違う気がした。ほかに何か黒色を着ける食材はないかと思案したところ、小豆で餡を作ったときに、黒豆を少し混ぜて炊いたときのことを思い出した。あのときの煮汁はかなり黒寄りの色をしていたはずだ。(因みに、渋切りといってその煮汁は二回ほど捨てるのだが、アントシアニンだか何だがが含まれるというので飲むことにしている。すぐに牛乳と混ぜて、暑いなかだがほどほどのホットでおいしい。フィリピンの牛乳は甘いので割ると丁度いい甘さになる)

6/9 pm8

最初に黒豆を炊いて、その煮汁を混ぜ込んでできたのがこのフィリピン金沢カレー
トンカツも(たぶん)人生初めて揚げた。悪くない出来である。
ついでに白状すると、その上にかけられているソースは私お手製のものではなく、市販のものである。隣りの市のショッピングモールで普通に売られていたのを先々月だか発見した。今まで10回近くそこには行っていたのに一体何を見ていたのだろう? 広大な売り場を毎回隈なく歩き回り、商品知識ならそこら辺でヘラヘラ談笑している店員より豊富に持っていると自負していたのだが…。
見つけたときはたいそう驚いてしまい、帰って味をみても日本のものと遜色ない感じで再び驚いた。値段も小瓶で30ペソ弱で決して高くない。私のものはフルーツ感と酸味はあるのだが、熟成の行程を経てないせいか喉元をグッと掴む刺激が足りない。見れば買ったウスターソースの原料には「カレーパウダー」が含まれている。カレーパウダーの入ったソースをカレーの上にかける…。
カツカレーの方だが、食べてみると もちろんうまい。玉ねぎ多めがよかったのか、とにかくおいしい。カツの方も、肉がいい。ロースカツと上ロースカツがあるとすると間違いなく上ロースカツの方だ。赤身は柔らかく、脂身はジューシー。

写真には写ってないが黒豆はご飯に混ぜ込んで一緒に炊飯してある。
肝心の色の方だが、これだけで見るとあまり黒くなっていないように見えるが、私の他のカレーの写真と見比べると幾分濃くなっているのがわかる。

金沢カレーの特徴のひとつはアルミのお皿に盛られてること。私は持っていないため、フライパンの蓋で代用。その径38センチ。せっかくのカツカレーがすっかり小さく見える。
定番のキャベツも添えた。その上にかかっているのは「マヨマジック」というマヨネーズもどき。「リアルマヨネーズ」と銘打たれている本物の半分の値段だ。原料はスターチや酸味料や砂糖など。さらにその三分の一の低価格で別のマヨネーズコピー製品も出回っている。マヨネーズの甘酸っぱい味はするものの添加物だらけで甘めの安っぽい味。一度だけ買ってやめておいた。

食べたあと、なんか忘れているなーと思ってネットで再び見ていたら、食べるのに使うのはスプーンでなくフォーク…。
近いうちに再トライだ。福神漬けもあってもいいかな。(6月9日)

 

 


 

 

6/10

トンカツを作るのに使った卵液を、昨晩のうちに砂糖を入れて薄焼き卵にしておき、カレーとご飯は再加熱して翌朝はやさたまカレーでいただいた。やさたまとは卵のなかに玉ねぎと人参のみじん切りでも入っているのだろうか? 何度か食べたことがあるのに覚えがない…。

ご飯のなかに黒豆が混ざっているのが見える。
卵が甘くてやさしい味。(6月10日)

 

 


 

 

6/10 pm1

日本における「定食」のポジションに当たるのか、フィリピンの多くの食堂では「バジェットミール」といって2つのおかずをワンプレートで提供する方式をとっている(もちろん単品でも注文できる)。基本は野菜+肉だが、野菜+野菜や肉+肉といった注文も異なる値段で受けてもらえる。

今回はカレー粉に加え前述の市販品ウスターソースもかけてみる。酸っぱさが加わりご飯がどんどん進む。ちなみにジュースの方は持参。
フィリピンでは食事のお供にコーラやスプライトなどの炭酸ジュースを飲むことがほぼスタンダードである。大人も子供もお年寄りも。前述のバジェットミールも炭酸飲料がついていることが多く、単品で頼むと12ペソくらいのジュースが5ペソ相当で飲める。私は大汗をかいていないかぎり、大体の場合断って5ペソ引いてもらう。(6月10日)

 

 


 

 

6/13 am8

今回もご飯とハンバーグを持ち込み。ご飯の方はさつま芋とコーンも一緒に炊き込んだもの。
行きつけの食堂はテントマーケットの曜日だけ、黒豆煮も作るのでいつもの緑豆煮とハーフ&ハーフで注文するのが毎回のこととなっている。む、これで「合いがけカレー」にできるぞ、と思いきや、これをぶっかけるとぐちゃぐちゃになってしまう。一応黒豆と緑豆を別に食べたいのでまたも見送り…。
この食堂の緑豆煮には豚肉が入っており、しかもその肉が大きめで柔らかい部位である。緑豆煮はいつも7時半くらいには売り切れてしまう。

ソースの瓶の左に見えるのはカレーパウダーを入れている容器。大阪西成で拾った麦焼酎のを再利用している。ここフィリピンではプラスチック容器で気密性のあるものはお目にかかれない…。この麦焼酎のはそこそこの気密性を持っているので重宝している。3本あるが機会があれば増強したい。

頂いたマサラチャイパウダーを豚骨のスープに入れてみた。シナモンとカルダモンの香りでおいしー!(6月13日)

 

 


 

 

6/14

胡椒を抜いたマサラチャイを自分で作ってみることに。カルダモンを半粒、生姜を少し、シナモン、クローブ。甘草も持っているので加え、飲みやすくするためにさらにハチミツも少し垂らす。
前回のパウダーのよりはおいしいかな。ただ、カルダモンをこれに使うのはもったいない。(6月14日)

 

 


 

 

前回の投稿で紹介したフィリピン人の友達は、私の隣りの村にも土地を借りており(とりあえず一年の契約らしい)、そこに掘っ立て小屋のようなものを自力で建て、小さなワンルームに入り切らない物をそこへ置いて隣りの市に出ていった。日本では現場の仕事に従事していたそうだ。
さて雨季に入り、私はそこが冠水してしまうエリアだと知っていたので(いろいろな所を歩き回っている)、異変はないかと見に行ったら、冠水はないものの壁の板が一枚外れている。泥棒でも入ったらと、写真を撮って異常を知らせたら、そのままそっちで補修してくれないかとのこと。
日を改めハンマーと釘を持って再訪し念のため中も見ると、荷物の一部に雨水がかかっている。ツギハギの屋根に一部甘いところがあったようで、ちょうど調味料が置いてある机に雨の跡。その調味料の中にカレーパウダーがあり、それにも雨がかかったようだ。このまま雨季のなかに放置しておくと雨が当たらなくてもカビになるのは目に見えており、交渉して引き取ることに成功。ついでに玄米茶も貰う。

6/14

机を少しずらし 壁の補修をして帰宅。検品すると一つはダメになっていたけれどあとのは外装までで中身は異常なし。手持ちのカレーパウダーが増えてきたぞ〜。(6月14日)
Nirapara社
Eastern社

 

 


 

 

掘っ立て小屋で手に入れたカレーパウダーを検食。原材料に塩も含まれているため、味を見ながら塩を足す。
日本ではアジア食材店などでしか手に入らないレモングラスも、フィリピンでは民家の庭先に植わっていたりする。大家さんの買った土地にも一株あったので、2、3本ちぎってきた。

6/16

ココナッツミルクパウダー(28ペソ/50グラム)も加え、今回はタイ風カレー。カレーパウダーに問題はなく、おいしくできあがった。

瓶詰めも再チャレンジ。熱いうちに、蓋の近くまで空気を抜きながら詰めた。(6/16)

 

 


 

 

 畑でキノコがたくさん取れたのでご飯といっしょに蒸し焼きにしてカレーに添えた。

6/17

6/22

柄の部分はエノキ茸の半分くらいのシャキシャキ感がある。炒めて調理するとどこにいったかわからなくなるが、蒸し焼きだと形が残る。カレーにはさすがに香りは負けるが、ご飯と食べるとちゃんと椎茸の味がする。(6月17日)

 

 


 

 

久しぶりにドライカレーを作って行商した。試験的に、前日に炒めて自家製ウスターソースに浸けておいた挽肉を使用。味は変質していないが、やはり通常のものより旨味や食感がやや劣るか。

6/20

市場だけでは売れ残るので、近くの小学校へも行っている。今回は小学校でも鍋底がまだ見えないくらい売れ残ってしまった。まぁ、なんとか食べ切れる量なので、夕方の村には行かず、夕食で自家消費とすることに。

6/20

冷めててもなかなかおいしい。ただ、利益が100ペソに届かない…。(6月20日)

 

 


 

 

市場で「ほんだし」のような顆粒状のものが小分けで売られていたので、これは何かと訊いたところ、イーストとの答えが返ってきた…。そんなものまで売っていたとは。
数日後、ネットを徘徊しているとナンの作り方があり、あとはドライイーストがあれば材料が揃ってしまうことを知る。これは一度作ってみねば、と購入を決める。カレーの裾野は広い。
親指のあたまくらいの小袋で5ペソ。 
6/23

今回の新顔はマスタードシード。それにマンゴスチンのジュースの素も入れる。これは既に生産中止になっており今では入手不能の代物である(「リアルフルーツジュース」と銘打ったのが却って仇になったのではないか勝手に想像している。マンゴスチンは果物で一番高価なのだ)。私は20包ほど買い占めをしておいたのでストックはまだ豊富にある。

ココナッツパウダーも入れてカレーの方は完成。レギュラーのリンゴ・バナナ・レーズンも相まってフルーティ〜!

6/21

ナンもレシピを見ながら捏ねて作っていく。常夏の常温で発酵は順調。一枚目は焦げ付いてしまったが、二枚目は写真のようなまぁまぁの仕上がり。

6/21

6/21

まずはカレーに付けずにそのまま食べる。砂糖・塩・焦げの風味がおいしい。食感は日本で食べていたものと比べれば開きはあるが、それでもいつものご飯とは変わって良い感じ。
変化をつけるのに たまにナンを焼いてカレーを食べるのもいいな、となる。(6月21日)

 

 


 

 

6/22 am8

行きつけの食堂でようやく「合いがけカレー」が実現。自作のフルーツカレーと食堂の即席ムングカレーの合いがけ。
持参の黒目豆入りライスに、オリジナル開発の糖漬けピヤスも添えていただきまーーす。(6月22日)

 

 


 

 

隣りの市の市場に買い出しに行ったところ、なんとバスマティ米が売られていた。半キロ80ペソと普通の米と比べるとべらぼうに高いが、バギオでも見たことはなく、なぜこんな地方都市で売られているのかはわからないが、一度試さないわけにはいかない。ちなみにいつも利用している中韓系の食材やバギオ野菜を扱っている商店にて。最近カルダモンも扱いだした。

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フィリピンで売られている普通のインディカ米と並べてみると長粒種であるそれよりさらに長いことがわかる。そこはビリヤニライスだろう、とツッコミが入るかもしれないが、いつもの感じと比べてどうかなと、作り置きしてあった瓶カレーにて試すことに。

6/26

これもまずライスだけで口にしてみると、本当に一瞬だけれど、あれ?麺を食べているんだっけ?といったツルッとした舌あたり。その後は長粒種と同じ。味の方も一瞬だけちょっといつもより変わった風味。香りがあっておいしいとのことだったが、その後は普通のお米の味。
トッピングはコリアンダーサフラン、だったらいいのだけど、残念、普通に紅花(6月26日)

 

 

 

最近の「カレー inフィリピン」 Part2

6/2 タイランド?カレー

6/2

隣の大きな市に住んでいるフィリピン人の友人宅にカレーを作りに行った。というと少し語弊があるか、代わりにパソコンでネットを数時間、一泊もさせてもらいに行った。バーター取引である。近くのショッピングモール(先日のノートの所)に夕方買い物に行ったが、レジが大行列。夕食の時間が大きく遅れてしまった。ホールスパイスは自宅から小詰めにしたのを持参、挽肉はモールで、野菜は市場で買った、といいたいが、野菜のうち人参とじゃが芋と茄子は、店じまいしていく正午過ぎのその市のテントマーケットの下で拾ったものである。なぜまだ食べられる物を捨てるのか。しかしそのうち茄子は中が虫になっており、「ちょっと拾った所に文句言ってくる」と、とある漫画のような展開になってしまった。
小麦粉を失念したので宅の棚にあった押麦をとろみ付けの代用になるかどうかわからなかったが気休めとして入れてみた。レーズンも忘れ、代わりに葡萄。挽肉をもう少しだけ焦がしめに仕上げればよかったのを除き、まぁ満足の出来、友人も「オイシーナ、コレ」と言ってくれた。そう、この人物は日本語が話せるのだ。三年前、首都圏パサイ市を商用で訪れていたこの友人に、当時滞在していたベッドスペース(今もマニラに滞在のときは利用)の隣の家の男性を介して知り合い、ローカルの生活を見ておくのもいいか、と誘いに乗って車で5時間ほどかかる現在居住のエリアに連れ出してもらったのだ。一週間ほど滞在の予定が、漁村と市場がすっかり気に入ってしまい、居着いてもう三年を超える…。胡散臭い部分もあるが今もこうして時折付き合いがある。彼は公務員をしていた時期もあり、顔は広いのだが、敵も多く、小さな借金も方方に拵えて、逃げるように転居を三度繰り返し、その度に私のもと居た町から離れていって、今は隣の市の小さな小さなワンルームマンションに小学6年の息子と住んでいる。それぞれの住居は金の潤沢な友人からタダで借りており、そういった面からみればスゴイことだ。

パキスタンからのカレー

インドからのカレー

中東帰りの知人でもいるのか、カレーmixが3箱あり、以前1箱貰ったことがあるので、またお礼として貰えないかと交渉したがダメとのこと…。今後の勉強として、箱の原材料と作り方の部分を撮影だけした。(6月2日)

Mehran社
Shan社
National社

 


 

 

 

6/3 焼き茄子カレー

先日からのイワシ缶カレーにナスを焼いてセロリ葉とともにトッピングしてみた。スライスが薄すぎると焦げてひっついてしまうみたい。焦げること自体は悪くなく、色も香りも食欲をそそる。油を敷かないのがコツ。油を吸ったナスもおいしいけどね。(6月3日)

 

 


 

 

6/00

市場からの帰りに、そのすぐ近くに住むフィリピーナのご婦人に呼び止められた。私は以前、その住居の一階部分の一部屋を借り、3ヶ月ほど住んでいたことがあるのだ。妹が日本で結婚しており、まぁまぁの親日派である。ちょっと待っててと言って戻ってくると何やら袋を手にしている。渡されて、見るとなんとインドやパキスタン製のカレーミックスがいくつも入っている。マサラチャイのパウダーも。知人から貰ったが使わないということか、あげるとのこと。私、声を上げて感激し、ガッチリ握手。
日本のものも入っている。こちらは妹さんからか。…確かに使い方はわからないだろう。半分ほどのものは消費期限が少し切れているが、未開封なので大きな問題はない。

6/5

また、きな粉についてはお好み焼きに混ぜて焼くと香ばしさがプラスされることからフィリピンでも手に入れたいな、と前々から思っていたところである。
ツイてるなー、とゴキゲンで帰宅。(6月6日)

 

 


 

 

 イワシ缶カレーもなかなかおいしいな、と数回食べたのだが、よく考えれば生のイワシを買って調理することもできるはずだ。豚肉は230ペソ/kg、イワシは安い時を狙えば80ペソ/kgなので、およそ三分の一の値段だ。頭と腹ワタを除くので正確にはそれより若干高くなるが、それでも豚肉よりかなり安いことに変わりはない。これは試さない手はないと早速試作してみた。人参が高値で推移しており、代わりに大根を投入。魚と併せ、気持ち和風寄りになるかどうか。

6/6

さらに同時に、一度試さねばと思っていた「カレーの瓶詰め」もトライ。果たして日持ちはするのか。これが通れば、「安く、おいしく、ヘルシーなカレー」が いつでも簡単に食べられる、ということになる。
イワシを二枚におろして骨を少しでも食べやすくならないかと始めに揚げ焼きにする。他の具材も火にかけて調理を始めるが、大根の煮時間と、その内部から水が出るのか逆に吸うのかが頭の中で考えてみてもわからない。具体的には、人参をいつも入れているようなタイミングの先に入れるのか後に入れるのか。ちょっと古めのものを買ったので、鬆(す)が入っているなら吸うことになるし、新しいなら水分が湛えられている気もする。鮮度によるのかなぁ? 同様に鬆が入っているのなら煮時間を増やさなければいけないだろう。答えの出ないまま調理を終え(つまり間をとって人参と同じようなタイミングで入れ、同じような時間煮込む)、食べてみるとやっぱり大根は思ったのよりやや固め。しかしイワシはおいしくフルーツも入っているので、総じて味は及第点。

6/6
鬆が入っているなら放置すれば旨味と水分を吸っておいしくなるのでは、と期待し瓶の蓋を閉める。(6月6日)

 

 


 

 

封をしてから20時間ほどが経過。夏場で常温での保存はキケンとの話もあるのでまずは一日未満から検食することに。まぁ温めて食べる方がおいしいだろうと、再加熱の方法を検討。湯煎の線からさらに手軽にと、瓶の蓋を外し炊飯の終盤で釜に入れることを思いついた。瓶の外側を軽く洗ったうえで、釜の飯の上に立てる。

6/7

10分ほど蒸らし、タオルを使って取り出してサーブ。下の写真のサイドにあるのは蜜柑の皮の乾かしてを刻んだものとチアシードと砂糖と塩を入れたジュース。チアシードは日本のダイソーで買ったもの。蜜柑の皮には確か油分があって、使う前にさらに細かくハサミで切るのだが、その時にふわっと柑橘類の香りが漂う。
昨年にチャイナタウンで陳皮を買い入れたが、雨季の終わり頃にカビが生えて全部ダメにしてしまった。調べてみると陳皮は温州ミカンの皮を干して陳旧したもの、とあったのでそれならと南国の強い陽射しで自作すると遜色のないものができあがった。以来そうやって作って使っている。インターネットバンザイ。

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味の方は問題ない(注:味は大丈夫でも中ることがあるそう)。むしろ期待通り大根に味がなじむとともに、口当たりも柔らかくなっている。そして昨日食べたときは気が付かなかったが魚がゴロゴロ入っている…。それもそのはず、いつも豚の挽肉を40ペソ分買うことが多いのだが、その40ペソでイワシを買ったのだから単純に計算すると3倍近い魚肉が入っていることになる。

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途中で、糖ピヤスを添えるんだったと思い出しスライス。これもさっぱりとフルーティな香り、日本でいうと梅がいちばん近いかな。瓶詰めカレーをおいしく完食。(6月7日)

 

 


 

 

 同じ日の夕食も瓶詰めカレーを検食。封をしてから25時間が経過している。

6/7 pm7

まぁ、まだ大丈夫だろうと二瓶目を開けるとうっすらとカビが生えている…。しかしこの白カビは自作のトマトソースにおいても開栓後に一日ほどすると生えてくるもので、食べて大して害のないことを確認している(もちろんお客さんには出さない)。
瓶の口の茶色の汚れは蓋の錆の跡。塩分で蓋が錆びてきており、カビと併せそっちの方も考えなければならない。

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白カビをもろともせず完食。きみはこの先生きのこるry

冗談はさておき、現状では一日程度が限界ということか。しかし、初回ということもあって瓶詰めの際に内容物の中に空気が入ってしまったり、上部に満タンでなく空間ができてしまったり、火からおろして少し時間が経ってしまったり、と改善する点はいくつかあるので、瓶詰めカレーはまだ緒に就いたばかり。また近いうちにトライしよう、となる。
それから、肝心の味の方だが魚臭さが抜け、肉のようになっていた。 (6月7日)

 

 


 

 

さらに翌朝も瓶の残り半分を食べる。なんだかふかふかした食感で、おいしい肉まんかマイルドなカレーまんを食べているよう。

6/8

マサラチャイの方も試してみることに。これを「お茶」の括りにしていいのかわかりかねるが、カルダモンなどのスパイスはいいとしても、胡椒が入っている…。日本人にとってはややハードルが高いか。ミルクを入れて飲むのが普通なのだろうか? 情報の収集を要する。(6月8日)

 

 


 

 

瓶のカレーが微妙に余ってしまい、市場での昼食に持っていくことに。ライスも持参かな。緑豆(ムングビーンズ)の煮たもののみ注文。スープは無料でつく。
豆のカレーもダルという名でインドなどではよく食べられていると,いう情報を得ており、カレー粉をかけてみる。ついでにマサラチャイ粉も。いつも食べている料理があっという間にダルに…!
6/8 pm1

辛すぎず、甘すぎず、うんめぇなぁ、これ。 今度から毎回これだ。(6月8日)

 

 


 

 

翌日も市場外周の別の食堂でムングカレー。今回は昨夕に作って食べきれなかったハンバーグを持ち込んだ。「合いがけカレー」を狙ってみたのだが、考えたら片方はただのハンバーグ、せいぜい「合いのせカレー」といったところか。

ところでハンバーグがなんだかピンク色っぽいのがわかるだろうか。よく利用している精肉店で買ったものなのだが、血か着色料か混ぜものがしてあるのか、焼いても色があまり変わらない…。またピンク肉かぁとなる。おかしな味はしないが、あまり気持ちのいいものではないので挽肉だけは別の店で買うことにした。娘さんだけで店番をしているときに挽肉を買おうかどうしようかと思案していると、向かいのブースの店を指し、あっちの方がいいというようなことを言われ、向かいで挽肉を買った。肉屋の娘が肉のことをわからないわけがない。やはり鮮度や品質を誤魔化すために何か混ぜものをしているようだ。

6/9 am8
さて今回の食堂は、私が市場で食事をする際のファーストチョイスの店。理由はスープが他よりずば抜けておいしいから。マニラでも当地でも新しく見つけた食堂には極力入るようにしているのだが、ここよりおいしいスープは今のところ無いし、これからもおそらく出ないだろう。パウダー状の日本茶を溶かし込んでお茶漬け風にしてもおいしい。
豚骨から出汁をとっているか、時々カップの底にホロホロになった豚の端肉が沈んでいる。味は、これに煮干しだけ足せば寿がきやのラーメンになるくらいおいしい。ただ、日によって味がいまひとつなこともあるのだが、先日その理由が判明した。スープがなかなか来ないので調理場の方に貰いに行ったら(手を洗ったりして客の出入りは自由(!))、草履をくれた件のおばちゃんに待っててと言われ、塩を二掴み半、スープの入っている大鍋に入れているところ。もちろん塩だけがこれだけ大量に足されることはないので、水も同じ分入れられたはずだ。つまり早朝にできあがったスープを、8時になった今 塩水で延ばしている。もちろんその分、肉の旨味は薄くなるのだから、味に差が出てくるのは当然だ。他にも浮きみはセロリかネギが入るのだがこれも朝から用意した分だけ。入っていると一層おいしいのだが遅く行くとありつけない。
どこまでも我道を行くフィリピンスタイルである。 (6月9日)