回想ニホン料理。(最近の料理特集 №2)

今週のお題「うるう年」

 

 

日本からフィリピンに来て、この2月でもう四年。
四年前の2月も閏月だったのですね。

日本は令和の時代に入ったということですが、私はまだ一度も「令和」という文字を手書きしたことがなく、その実感が持てていません。
まぁ、そうした時代に関した実感のなさもフィリピンに来た当初のものと似ていて、ジープやトライセクルから撒き散らされるディーゼルの排煙、あちこちでの立ち小便、密集する番地も付されていないバラック小屋などを目の当たりにして、戦後からいったい何年経っていると思っているんだ…! と のけ反ったものです。

私の出入りしている漁村では、幼年の子が家の前の砂の上で(だいたいは下痢ぎみの)ウンチをして 少しだけ年上のきょうだいが 大きなスコップを抱えて砂に埋めたりする場面に出くわしたりするのだけれど、今となっては私はもうそれをおかしな光景だと思わなくなってしまいました。
あぁ、この人達は一生こうした生活を送るんだ、という諦観と、同時にその「生活」なかに含まれる幸福を思い、また、私も(日本を外れて)そうした中に生きていくんだ、という自嘲と いくぶんダウンサイズされては いるかもしれないけれど その幸福とやらにあやかる、といったとこでしょうか。


今回も思い出したりネットで見かけたりして食べたくなったものを紹介していきます。

 

 


 

 

 【 中華ちまき / 】

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一年目だか二年目だか、首都圏の旧マニラ市街にチャイナタウンがあるというのを フィリピンプライマー誌で目にして足を延ばした。そこで食べたのが肉まんと中華ちまき、どちらも日本のものと遜色ない味で、さすがにこれって自分で作ることできないよなぁ、と検索してみると、なんとかできそうな雰囲気。包みは笹の葉からバナナ葉に現地アレンジ。竹の皮は蒸すと独特の香りが出るのだけど、バナナの葉でもやっぱり何だかいい匂いが出てくる。筍は手に入らないので(季節によっては地元にも出回る、しかしアク抜きが面倒くさそう)、食感のよく似た写真の黄色の具に変更。何かわかるかな?

三角形のは25ペソ、細長いのは10ペソ。子供はなかなか買いづらいので半分に切って5ペソで売ってあげる。

市場での行商では青果売り場の電子秤でキロ単価を「150」と入力し、そうして店員に「ね?25ペソだろ?」 なーんてやって売り込んでいく。しかし私は青果部では傷んだ安売りのバナナか 萎びたセロリやネギしか買わないので(他の多くの野菜は木曜と日曜のテント市の日にまとめ買いする)、貧乏くさいやつの作ったものなど買うものか、ほとんどにおいて見向きもされない。そこら辺のものでも食べてればいいよ、と私もさっさと切り上げる。しばらくあとで、空になった釜を見せびらかしながら凱旋する算段である(捻れた性格だ)。

 

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いま仕事用のノートを見返して数えてみると13の具材と10の調味料が使われている。販売はするのだがもちろん自分でも食べる。食べて毎回、半径数十キロでこれより美味しい料理ってないんだなぁ…、とおいしさとガッカリ感が綯い交ぜになった不思議な気持ちになる。ずいぶん遠くに来ちゃったなぁ…。

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餅米1.2kgくらいが釜に収まるmaxかな?
餅米は普通のお米の2倍の60ペソ。利益率はいいんだけど、これ作るの5時間近くかかるんだよね…。その間立ちっぱなし。売るだけの体力はほとんど残っていない…。誰か代わりに売ってくれないかなーなんて思う。
今までに十数回作っているはず。

 

2019年、マニラへビザ更新に行ったときに、以前のチャイナタウンの店で食べた中華ちまきを、さぁ私の作ったのとどちらがうまいか、と再び食べに行くことに。
しかし食べたのは、醤油の味しかしなくて、ゴマ油も、五香粉も、オイスターソースも入っていないように思われた。焼きおにぎりを餅米で作っただけのようなもので、真ん中に豚角煮が入ってなんとか体裁を保っているに過ぎない。以前の感動は何だったのか? それともレシピが変わったのかな?
握りこぶしくらいの大きさはあったが、売価は60ペソ、計量して換算すると私のものの方が安かった。うまくて安い。余裕で私の勝利。


ちなみに同店の看板メニューは中華ちまきではなくて、肉まんの方である。これは一個22ペソでホカホカ、韮だか香味野菜と筍?も入っててこちらは文句なしにうまい。私も肉まん作りに挑戦してみたことがあったが、具はともかく蒸しても生地がうまく膨らまず。実は二次発酵の必要性を軽くみて省いてた…(ドライイーストを使いだして間もなくだったので)。かなり時間が空いているが、いつの日かリトライしたい。お手製の竹を細く切ったものを釜の中で組んで、きちんと3段くらいにして蒸すので、手間がかかり、収益性については良くないと思う。当面のあいだ 商用は難しそう。

 

 


 

 

ウスターソース/ 】

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お好み焼きを作ろうと思ったときに欠かせないのが、お好み焼きソースである。日本ではどこのスーパーの棚にもあるのだろうが、フィリピンでは日本食料品店と一部のお高めのスーパーにしか置いていない。法外な値段で、とは言いたくないのだが日本の小売価格にさらに50%くらいかそれ以上のせてある。そんな物に手を出していたのでは安いものができあがらないので、自分で作れないものかとネットで検索。こちらの手作りウスターソースの作り方 | お野菜たっぷり らでぃっしゅレシピを参考に作ってみたところまぁまぁ納得のできるものが仕上がった。原料は少しずつ増え、10の野菜、7の果物、21のハーブ&スパイスが現行のレシピである。2時間半ほどかけ一ヶ月で1、2回作ってる。現在主力のドライカレーにはこの自作ウスターソースが投入されるわけだが、消費が激しく、1リットル作っていたところを2リットルに、直近は3リットルを一度に作った。

 

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まぁ熟成はしていないので、言ってみれば、具材を塩と砂糖と酢で軽く煮たなんちゃってウスターソースである。以前はシール性のある蓋の瓶に入れていたが、常温でも傷まないようなので非気密の数百mlの大瓶に入れることにした。
このソース、誰か高く買ってくれねーかなー、なんて夢想している。
一応60〜70ペソ(250ml)を想定している。 まだ紹介が追いついていないが、カレーの方は「ビンカレー」として同じような価格・容量で既に販路を開いている。

 

カレーライスにウスターソースをかけると もう少しおいしくなるよ、というのは、私が父から習った数少ないことの一つである。また、土日なんかに、母が作ってくれたドライカレーには確かハウス食品のレシピに従ったのだろうが、レーズンとバナナ、ときどきはパイナップルが入っており、これらの果物は、今の私のドライカレーを支えている。

 

 


 

 

【 ちらし寿司/ 】

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行商をしていると日本や日本食に興味のある人が結構多いことがわかった。

隣市の巨大ショッピングモール内のスーパーでも「カリフォルニア・マキ」というのが置いてあり ハナシの種に、と買ってみるとそこでの巻き寿司にはなんと酢が入っていない…(!)。 もちろん お味の方は寿司とは程遠い。なぜか原料欄に「バラン」…。確かにパック内には使われているけど…。 ちなみに日本のスーパーではパック寿司は黒色や金色なんかでプリントされたゴージャス感のあるパックを使われているがこちらでは日本食材店にての取り扱いがほんの少しあるだけ。商社の人、ビジネスチャンスですよ〜。

同モール内に日本食レストランのチェーン店があったりする(「tokyotokyo」の検索結果)。
寿司はもちろんシーフードの具が乗ったり巻かれていたりするものだが(こんなことを念押しすることなど日本では無いだろう)、こちらでは主役を張っているのはカニカマで、他に一番シーフード寄りなのは橙色のプチプチ。これも何の魚の卵かわからず、コピー食品である公算がすこぶる高い。お金をドブに捨てるようなものなのでまだ買っていない。


さて、そのモールにて板海苔が売られていたので値は張るが買ってみることに。10枚入りで127ペソ。ハングルにひらがなが添えられているがもちろん韓国の製品。
少量で巻き寿司を試作して村や市場で売ってみたところ、話には聞いていたがこれが、ということなのかまぁまぁの売れ行き。
しかし板海苔の消耗が激しく、多くの利益を得るのは難しいよう。サーブ量も少なくなっちゃうし。

そこで、今回のちらし寿司となった。ちょっと贅沢品の?シーチキンも入れてある(後にこれも自作可能ということが判明、ネットは何でもあるな)。日本料理・中華料理に欠かせない干し椎茸は、前日に人参と甘くどく煮込んだ。干しエビもあるような無いような。絹さやは色よく塩茹で、卵はフィリピン人向けに砂糖を多めに入れた。

フィリピンは長粒種が主流なのだが、ジャポニカ米は餅米と同様に その倍する。そうした事もあって高めの値付け。いつもドライカレーやチャーハンを1サーブ25ペソのところを、今回のちらし寿司は35ペソとして売った。
いつも買ってくれる精肉店や美容院などはだいたい買ってくれた。日頃のメニューがしっかりしていると、新メニューを投入しても この日本人の作るものだから大きくハズレを引くこともないだろう、となる(といいな)。

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部屋に2つあるベッドの片方をお片付けしてそこにマニラペーパーを敷いて、12枚の紙皿を並べた。酢飯のあとに具を載せていくが、冷めても問題ないので、いつものようにせかせか作業しなくてもよく、早めに始めてダラダラやればいいので、その分 気持ち的にはラクだった。
販売は昼のみで9食、自家消費で昼に1食。2皿余ってしまったが、それだけを夕方に村へ売りに行くのは面倒だったので、夕食に食べることに。フィリピンの人はおやつをよく食べるので三食の量は控えめである。なので私の料理の盛りも控えめ、夕食で普通に2皿たいらげた。

 

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2019年にマニラへ行った際にチャイナタウンで別メーカーの海苔を100ペソで売っているのを見つけた。その後さらに韓国食材店でその海苔が85ペソで売られているのを見つけ買い入れた。

いま写真を見ていると、また作ってみたくなってきた。雨季は6月にやってくるというので、開封するならそれまでに使い切らなければならない。ーーというのはあるんだけど、昨年は梅雨時でも開封の海苔にカビが生えたりということはなかった。ガスで炙れば湿気も飛んで香りも出るし。

また、あまり単一のメニューだと飽きが来るので板海苔を使った他のメニューを開発したいな。

ここでの「飽きが来る」というのはお客さんが、というのもあるかもしれないけど、「私」が「作ったり食べたりするのが」飽きが来る、という意味合い。

 

私が食べたいものを作って、私が食べたいものを売る――。

日本では消費者目線でのビジネスを、なんて言われて久しいけれど、売る側目線での商品開発がまだまだ通用する修羅の国、フィリピン。

 

 

 

 

 

回想ニホン料理。(最近の料理特集 №1)

 今週のお題「元気の秘訣」

 

ふと思い出したりして食べたくなったものを、ネットで作り方を調べたりして作っていくーー。
今回はそうして作られた祖国日本の料理を直近のものから紹介していきます。(砂糖・塩・油たっぷりのフィリピーノ・フードだと不健康だからねー)

 

 


 

 

【 焼き芋 1/13 】
畑の枯れ草を燃やしたときに出た灰を見て、これは焼き芋ができるのでは?と、トライ。実家は米農家だったので秋に籾殻の燃えカスで焼き芋を作ったりしてたんだよね。
ホクホクの上々の仕上がり。野良仕事の最後においしくいただきました。

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以下はメイキングの様子。


先日枯れ草を刈っていたら、全く不なりだと思って放っておいたカボチャが草の中から2つも出てきて、それも一緒に焼くことに。(かぼちゃの方が水分が多いようでその分温度の通りが良すぎたのか少し焦げてしまった。)f:id:taippii:20200131162319j:plain

最近芋の価格が20ペソ(50円弱)/㌔と下落していることもあり、1.5㌔買い込んだ。似たような太さのものを選んでアルミ箔に包んでいく。アルミ箔は中国からの輸入品が主。物価の安いフィリピンにしては、やや割高感あり。

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枯れ草だけではすぐ燃え尽きてしまうので、熱を蓄えた方が良いかと石を据えてみた。

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風向きを見ながら火の世話。あまり他の作業に集中できなかった。

写真では全貌が掴みにくいが、現在私の借りている畑はコンビニ店内2つ分くらいの面積か。最近ようやくトマトがコンスタントに一日2個穫れるようになった。甘くてうまい。
ここに至るまで、人は入る(ナスやトマトの実が盗まれる)、鶏は入る(発芽してすぐの苗を啄まれる)、水牛は入る(収穫間近のトウモロコシが根こそぎ全て食べられる)、犬は入る(踏み荒らしてウンチ)、ヤギ(葉や新芽をムシャ〜)は入るで多くの野菜やその苗がダメになった。2月でフィリピン4年目、長かったと感慨深い。

 

 


 

 

【 フルーツピザ  12/21 & 1/13 】

大学は愛知県の山の方だったのだが、同県に高校時代の友人も進学しており、たまに名古屋の方にお誘いがあって、遊びに出ていったりしていた。大須の方に、今まだあるかわからないが、ピザかイタリアンか食べ放題のお店があり、確か千円くらいで安かったので一緒に何度か足を運んだ。そのことを何かの折に思い出して、またあの店で食べたカスタードの上にフルーツがあしらわれたピザを食べれないか、と情報収集を始めた。
2019年なかごろには、カレーに凝り始めてからの「ナン」の学習を経由?してピザ生地というのを、少なくとも自分が満足できるくらいには作れるようになっていたので(試行を重ね、焼き方・素材を工夫してアルミ製中華鍋でうまく焼けるようになった)、あとはカスタードクリームのみである。これもネットでラクラクに再現。
大須のカスタードピザには、キウイフルーツが乗っていたような朧げな記憶があるので、それも付けたい。しかしカスタードの甘さと、キウイの酸っぱさが喧嘩してしまう気がしたので、キウイを缶詰フルーツのように糖漬けにしてはどうかとまたもや検索。
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12/21が今住んでいる町に来て初期の頃に知り合った少女の誕生日なのでその前日だかに漬け込んで、できあがったピザの半分をプレゼントした。その子の従姉妹は毎年誕生日パーティがあるのにその子は男親しか居ないためか催されないので、かわいそうで毎年お好み焼きを差し入れしている。
1スライスの先端はカスタードが塗ってない。その代わりにカラマンシー(カボスの上位互換。以前紹介したかな?)果汁を垂らしてある。ピザ生地がおいしいので、それだけでもかなりいける。
近所の友達と分けて食べたよう、英語でデリシャス、とのこと。

 

成功をよいことに商用に乗せる。
1スライスを20ペソで、それを3分の1したものを子供向けに5ペソで売っていく。
焼きたての方が断然おいしいので、今回は特別にいつもよく買ってくれる村の子の家の前(7/14)に出張調理。火加減と時間が難しいのだが、よくできた方か。十数人の子供がその調理の様子を見守って(いや、いろいろ触ったりするので「見守って」はおかしいか)いたが、一番初めに買って食べた子が「おいしい!」というのを聞くと我先にと5ペソ硬貨を出して買っていった。自身の味確認用の1ピースを残して、ものの数分で完売。(※仮に彼らの親の日給が300ペソだとすると、5ペソその60分の1なので、日本に居て日給が9000円だとすると5ペソは150円くらいに相当する)

赤いのは枸杞の実。カボチャの種も皮を割ってあしらってみた。

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センターのは自分の畑から摘んできた唐辛子の芽先。以前に市場で枝葉が売られており、訊けば食用とのことだった。調べてみると、微量の毒が含まれており1キログラムだか食べると死んじゃうとのこと。1キログラムも食べると別の理由で体を悪くすると思うけどね。過去のカレーにもアクセントとして配されている

 

 


 

 

【 シーフードラーメン 12/19 】

( ワイ、フィリピンで少女を借金漬けにしてしまう の巻 )

 

クリスマスに返すというので、10月くらいから子どもたちにツケで料理を売ることにした。そのうちの一人、前年にきちんと返してくれた実績のある少女にどんどん借金を許していると、いつの間にか成人の一日分の給料くらいになってしまった。薄々こうなるかと思っていたが、クリスマス時期が来ても返す素振りはなく、近所でも噂になったのか、父親にまで話が行ってしまった(当たり前である)。村は漁村なので、父親も漁師であり、明日、獲れたカニをくれるとのこと。そうして翌朝に川岸でエビと合わせ数匹くれた。

帰宅して朝食として調理。出汁は甲殻類から出るだろうと踏んで、塩と五香粉だけで味付けして食べた。

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いつもは半生の麺であるエッグヌードルというやつを使うことが多いのだが、急な話だったのでそれが無く、即席麺で食べた。

エッグヌードルというのは茹で方を間違えなければ、それだけでかなりおいしいが、のびやすいのが難点か。

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村には量りのある出荷の中継基地のような家が2、3件ありそこの量りを借りて重さを計っておいて、市場で似たようなサイズのカニの値段を調べて借金総額から差し引いた。まだ数回は食べれそうである。

 

 

 


(( ※クリスマス前から連日のようにドライカレーやお好み焼きの行商をしていたので、ブログの更新が滞ってしまいました ))

 

黒米を使ってカレーライス inフィリピン

バギオにて赤米と黒米を買ってあったので、先日の赤米に続いて黒米を使っての「合いメシ」カレーを作ってみました。

 

 

 


 

 

 

洗米していて気付いたのだが、この黒米だと何か異物が入っていたときに全くわからない…。
フィリピンの米にはいろいろなものが入っている。雑穀の実、虫の糞、髪の毛、小石、ビニール繊維。輸入の等外レーズンほどの酷さではないが、特に小石なんかは食べる時に噛んでしまうと一発で歯がもっていかれる…。挽肉に混ざった骨なんかはどうしようも術がないが、お米に混じった小石なら洗米のときになんとか取り除くことができる。歯の健康は生活の質にかなり影響をしてくるので、細心の注意を払っているのだが、今回の黒米では目視して取り避けることがほぼ不可能である。あとは何も入っていないことを祈るしかない。

具材としては 黒米の他にはバギオっぽい要素はないのでただの「平野部カレー」である。少し前から試したいな、と思っていた腸詰めソーセージロンガニサを思い出し、市場内の行きつけの精肉店で値段を訊くと、短めではあるが一本10ペソとお手頃な値段。二本買って帰った。

ここ一週間、玉ねぎの供給が珍しく途絶えており、どこの野菜商も取り扱っていない。少なめのレッドオニオンとなった。その代わりに、人参と茄子を多め、アサフェティダを初めて投入。玉ねぎの腐ったような匂いだが、油で熱すると良い香りになるとのこと。玉ねぎの代替品となるかどうか。

そうしてできたカレーがこちら ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロンガニサを初めて食べたのだが、おいしい…。これはギョーザの味である。ジューシーな挽肉に黒胡椒、多めのニンニク、フィリピンということで砂糖も入っている気がする。これが一個10ペソだと…?
マニラに行くということで最近 プライマー誌をめくっていたのだが、日本食の一食が300〜500ペソというのだから、それがバカらしく思えてきた。
餃子を皮から手作りしたことがあるが、3時間ほどはかかったはずで、そこから見てもこれが10ペソで食べられるというのは価値が高い…。
一日か二日で売り切っていくはずで、以前紹介した真っ赤なウインナー(市場内でホットプレートで揚げたり焼かれたりして一本10ペソで売られている)のような着色料もおかしな添加物も入っていないはず。フィリピン三年目にして初めて口にし、これからは時々買うことを検討。

ついでに原価を計算して確かめてみると、このカレー一皿で48ペソ。
内訳は二種類のライスで7ペソ、二種類のマメで3ペソ。ピクルスは4ペソくらいか? フルーツは3ペソくらい。パッションフルーツは畑からなのでタダ。カレーは17ペソ。これにロンガニサが10ペソ。他のトッピングで4ペソ。合計で48ペソとなる。
ラーメン20ペソちょっと、焼きそば25ペソ、スパゲティ15ペソ、チャーハン25ペソ、といった感じなので(すべて自炊の値段)、それから比べるとやや割高か。それともロンガニサのお代が込みになっているので、それを引けば まぁまぁか。

ちなみに、外食をすると 道端や市場内での簡易食堂では30〜50ペソ。ハンバーガーチェーンのジョリビーや中華レストランチェーンのチョーキンなんかで食事をすると80〜200ペソくらいか。マニラの日本食レストランでは300〜500ペソとそこらへんの食堂の10倍するわけだが、日本円に換算すると600〜1000円ほどなので、決してボッタクっているわけではない。

ランプータンはカッティングして盛り付けたが、切って食べるのとそのまま食べるのとでは おいしさがまるで違う。そのままだと種から実が離れにくくて、食べにくいんだよね。切って食べると果汁が一気に口に広がるのでおいしい。ラカタン(バナナ)との相性も抜群。また、パッションフルーツの果汁ロンガニサをちょんと付けて食べるとさっぱりして最高。

久々にピクルスも作ってみたのだけれど、マンゴスチンパウダーチャイマサラパウダーを入れて、おいしー!

 

今回もカレーより、肉類や副菜の方がおいしいという結果に…。

 

 

 

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少し赤っぽいけど黒米です。ひよこ豆金時豆も一緒に炊飯



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よく考えたら、地場産の茄子・輸入のリンゴ以外はバギオかその周辺の山間地から来るんだよね。



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アサフェティダ [ 129peso ] フタはスライド式。口をカッターで切って開けた。たいへん匂いがキツく、容器をさらに別の容器に入れても臭ってくると聞いているんですが こんなガバガバで大丈夫ですかね…。

 

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パッションフルーツは自分の畑で取れたもの。昨年は小学校の菜園で作ったのだけど、イタズラっ子の横行でほとんど私の口に入らなかった。今年はかなり大玉の仕上がり

 

 

 

 

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フィリピンから日本へのお土産 わたしのオススメ10選

今週のお題「○○の秋」

 
今週のお題は「過ごしやすい、いい季節」なのか「○○の秋」なのかどちらなのでしょうか?  よくわからないので、それぞれの場合で導入部を考えてみました。好きな方を使ってください。

 

(「過ごしやすい、いい季節」の場合の導入 ↓ )
私が日本に帰国するとしたら、暑くもなく寒くもない毎年9月頃と決めてあります。特に寒い季節になると、西成で野営できなくなるのと、上着がかさばって荷になるので、それは避けなければいけません。
しかし西成三角公園のベンチに連日「空き」ができるとは初めて訪れた十数年前からは想像もできません。いつもはこちらのBOSSのベンチ1〜2週間お世話になっています
お向かいの会社会長のお爺ちゃんに心配されてしまいまして、お金はあるので大丈夫なんです、というのですが、早朝なんかに差し入れをしてくれたりしました(番頭にゆうといたる、と職も紹介されそうになりました)。また来年に来ますと言って挨拶したのだが、2年も空いてしまっています…。 

というわけで、日本に帰るとしたら、買いたいお土産ベスト10を私なりに選んでみました。

 

(「○○の秋」だった場合の導入 ↓  )
去年マニラで買った友達へのお土産の中にハイチュウがあります。f:id:taippii:20191002130053p:plain

森永のライセンスの下、台湾にて生産されたもので漢字は当て字なのか、口偏に海、口偏に「秋」を書いてハイチュウと読ませるようです。そのハイチュウもランクインしている「買いたいお土産ベスト10」、今回は10位 ⇨ 6位の発表です。

 

 

 

【 以下 本編 】

 

 

 

第10位 シニガンスープの素

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シニガン(英名:サンパロック)の実を使った酸味の効いたスープの素です。これから紹介していくお土産のなかでも、これは結構フィリピン度が高いです。その酸味に慣れていない人はおいしいと思わないかもしれません。
食堂でもたまに出している店があるので、十軒くらい回れば当たるはずです(以前にも紹介しましたが、スープは無料で出てくるものなのでシニガンスープください、と言って出てくるものではありません。高そうなレストランにでも入って注文すれば別ですが)。
私も始めはあまりおいしいと思いませんでしたが、今は普通のスープより好きかな。エビか豚肉と白菜を入れるとおいしいです。

 


第9位 ハイチュウ・マンゴー味

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(画像は森永フィリピンのfbよりお借りしてきました。)
ドラッグストアのチェーン店マーキュリードラッグ(28ペソ)か、セブンイレブン(37ペソ)で購入できます。フィリピンで作られているハイチュウはその他にストロベリー・オレンジ・グレープの計4種類。その中でもマンゴー味は南国感があってお土産にぴったりなのではないでしょうか。
冒頭の画像で紹介したように、中華圏のハイチュウも輸入されてフィリピンで売られています。

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↑ 日本の森永のライセンスを得た中国の企業が、タイ輸出向けに作ったハイチュウを、フィリピンはマニラにある韓国食料品店が仕入れて、そこを訪れた日本人(ワタシ)がフィリピン人へのお土産として買う、という図です。 うーん、複雑だ。

今回検索をしてみるとアメリカなどいろいろな国でハイチュウが売られていることがわかりました。キウイ味とバナナ味は食べてみたいです。東南アジアではライチ味がレギュラー化している? 羨ましいです。

 

 

第8位 五香粉・四物

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私としては中華料理をはじめとして、欠かすことのできない五香粉です。日本で買うよりかなりお安くなっています。写真右上のものはたったの10ペソ(20円ちょっと)。
四物はこちらではSIBOTと表記されて売られています。漢方薬として中国などで飲まれているのでしょうか。効用・使い方はお調べください。これも一包10〜15ペソ。物によっては当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・芍薬(しゃくやく)地黄(ぢおう)の四つではないものが入っている気がしますが、私も詳しくないのでよくわかりません。クコの実が何かの代わりに入っているのかな?(買ったすぐはちゃんと赤い色をしていたのですが、日が経って黒くなってしまいました) 画像検索で見比べてみてください。
写真の下の二つはマニラのチャイナタウンで買ったもの。中華っぽい外装になっていますね。まだ使ってないので、マニラに行く前に使ってみねば。
これらを使って四物湯のラーメンを時々作ります。左上のものを一包使ってラーメン2、3杯分のスープを作れるかな。こちらのレシピもいつかご紹介したいと思います。
四物の方はたしか漢方薬の扱いになるので日本へ持ち帰る際は税関で申告が必要だったかと思います。まぁ、自己申告なんだけどね。

 

 

第7位 クリスピーバナナチップ

 私が現在の居住地に来て1〜2年は売られていたのですが、それ以降は見かけなくなってしまいました。画像も検索してみましたが、私の買っていたものは該当なしです。35ペソで50グラムくらい入っていたのかな。
クリスピーバナナチップは、その名の通り 薄めにスライスされたバナナがシナモンと砂糖で味付けされて揚げられています。これがとんでもなくサクサクで軽い食感。バクバク食べてしまいます。いままでのバナナチップは一体なんだったのか、と疑念を覚えるほどのおいしさ。食品というのは、まぁまぁおいしく仕上がったときには、それを追随する者が出てくるものですが、そういった意味では一番最初にそれを作った人の責任は重大です。
バナナはおそらく特別のものを使っているわけではなく、普通のバナナチップもそうですが、クックバナナ(Saba)と呼ばれる火を通すと甘くなるバナナを使っていると思われます。このバナナは普通のバナナより安価で取引されています。日本にいては気付かなかった。
一年目は小学校でも時々ドライカレーを売っていたのですが、料理をしなかった日には、「バナナチップトライ」と称して子供に箸を渡し、1トライ1ペソを取って、このバナナチップを掴ませたりしてました。もちろん子どもたちは箸を使うのは初めてなので四苦八苦して大盛りあがりでした。

今回改めて検索したなかで、フィリピンで食べられる12種類のバナナが紹介されているのを見つけました。この内、私は少なくとも10種類のは食べたことがあると思います。紹介されていない他の種類のバナナも食べたことがあります。それはバギオの市場で売られているもので、かなり大ぶりですが味は日本で食べていたバナナに一番近かったです。
別名カントンバナナとも言われるラタンダンなんかは、近縁種があるのかバナナ商に訊いても、その名ががまちまち…。

 

 

 第6位 ハチミツ

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テント市や普通の公設市場など いろんな所で売られているハチミツです。サイズは350ml(100ペソ)と700ml(200ペソ)の二種類。クラッカー(11包入り46ペソ前後)にかけて食べるのが、シンプルですが一番おいしく頂けるかと思います。
買い方にちょっとしたコツがあるのでご紹介します。多くのテント市では大小二種類ならべて売られていますので、まず小さい方の瓶の値段を訊きます。100ペソだと返答をもらってから、じゃあ大きい方は?と訊くと、本来なら200ペソのところ、150ペソにおまけした値段を言ってくれるので、そこで買いますと言えば、割安で手に入れることができます。いまのところ、3戦3勝です。ただし大瓶は重くて持ち帰ったり使ったりするときにちょっと大変かもしれません。私はいつも小瓶の方に移して使っています。



次回は2〜5位をお届けする予定です。



 

 

最近の「カレー inフィリピン」 Part5

7月に入り、6月から出回り始めたライチも少し値が下がってきた。ライチは穫れてから少し日が経つと、その実の表皮の色味が少し赤みがかった潤いのある茶色から、乾いて灰色っぽくなった茶色に変わってくる。新鮮な果実は甘みとほどよい酸味があるのだが、日が経ったものも、酸味が丸くなり甘さはそのままなので、味が損なわれるというわけでもない。それでもさらに日が経つとやはり腐る方向に向かっていく。表面の色の変化は一目瞭然なので、各フルーツ店は十数粒を小袋にして、安売りをしてくれる。私の見たところ、だいたい7〜8割引の大変お買い得な値付け。
傷みはまず酒のようなフレーバーになることから始まる。甘みはまだ残っていて私は嫌いではない。さらに進むと、というのかそれとも細菌の種類が違うのか酢のようになっていることもある。これも不味いものでもないのでよほどの腐敗臭でも纏ってない限り口に入れる。

安売りのライチが買えた日、カレーを作ろうとしたら、調理台の上に置かれたそのライチが目に入り、これをカレーに入れてみようとなった。私の場合、大体こうして新しい具材や味が開発される…。

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フライドカボチャは試そうと予め決めて買ったもの。ガーリックも入れてみたが塩だけでもシンプルでよさそう。カレーに先立って揚げたのだが、予想以上においしいので試食のうちにバクバク食べてしまった。市場では、特大のカボチャ一個を10切れくらいにカットしたものが10ペソで常時売られている。

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 盛り付けて食べる…が、最近でいちばん不味い…。

食後、ノートになぜ不味くなったか書き出して羅列してみる。この逆をいけば、いつものカレーがなぜおいしいかがわかるはずだからだ。その羅列はノート一頁近くになった…。それについてはまた稿を改めて。(7/7)

 

 


 

今回もできあがったカレーを瓶に詰めた。寝かせておいしくなればいいのだが、あの味が時を経て修正されるとは思えない。
それでもなんとか、食べられる域まで持っていかなければならないので、考えられる食材を新たに追加する。

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中央左下にあるのはカシューナッツ。だいぶ前にバギオで買って温存してあったものであり、ここで投入かと封を開ける。しかし大事にしすぎて期限が超過しており、その表面に白い菌糸が回っている…。ひとつ齧ってみると、なかなかの酸味とチーズの風味。加えてややスモーキーな風味も。私の知っているカシューナッツからはかけ離れている…。果たしてこれは味をどの方向に引っぱっていくのか。さらに迷走の気配である。

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結果は…お察しください。
自分で作ったものなので責任を持って完食。(7/8)

 

 


 

 

フィリピンにもカレーはおかずの一皿として存在するが、大体のところそれは甘い。というか明らかに砂糖が入っている。 そうしたものも紹介してみようかと市場2階の食堂群のカレーを次々に食べていくことにした。
たまに食べに行っている2階の食堂もそれに似た料理が珍しくあったので訊くとやはりチキンのカレーとのこと。この食堂でカレーの類いを食べたことはなく、試してみることに。

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量はよくある小皿に盛られたもの。しかも、大小の骨が多くあり実際に食べられるのはさらに少なくなる。お味の方はというと、確かにカレーパウダーは使われているのだが、粗挽き黒胡椒多め、野菜は気持ちよく全く無し。これならチキンカレーというより、チキンのカレー炒めといった感じだよね。塩もしっかり効いていておいしい。今回は砂糖不使用。周りの油はおそらくチキンから出たものと思われる。それも食べないと一杯のご飯が無くならない。(7/9)

 

 


 

 

ビンカレーを作ってから3日後。凹になっているはずの瓶の蓋のセーフティボタンが凸になっている。そして瓶の内部には無数の気泡。これは…。 傷みが始まっている。早く食べなければ。
これまでのように炊飯の途中で入れようと瓶の蓋を開けた途端…、
モコッ、モコモコッ、なんとカレーが盛り上がってきた…。なんなんだこれは!?
しかも見ている間にもジワリジワリとその頭頂が膨らんでくる。
内部でガスが発生していたのである。初めてのことだ。
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なぜこんなになったのか。変質の要素は酸素、水分、温度。それらをカットすれば腐敗はしないはずである。今回、いつもと違ってどんなことをしたのだろうか、と考えるとすぐに思い当たった。
ライチである。水分の多いそれを加熱不十分のまま調理を終えてしまったのだ。
今回の瓶カレーが不味いことはわかっている。そこで今日はその不味さに対抗するために、ロースカツを投入しようと用意してみた。

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温めたカレーの上にそれを乗せ、食べる。カツはおいしい。しかしカレーの方が救いがたいくらい不味い。私のカレーは酸味をもたせて作っているのだが、限度を超えている。おいしいカツをもってしても、イーブンにすらならない…。

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先に作っておいた、ナス・玉ねぎ・目玉焼きのサブジを忘れており、添えて食べる。初めて作ったが塩・クミン・胡椒でかなりおいしい。というか、カツカレー全体よりもこちらの方がおいしい。

 

奇跡のモコモコカレー。(なんとか)完食しました。(7/11)

 

 


 

 

山側の隣町に何か変わったものが売っていないか見に行った。わが町にはないパッションフルーツが少数だが出回っており、たくさん買い入れ。

ここの市場の2階にも食堂群があるので、カレーを探索。小さめの体育館くらいの面積で壁側に食堂が並び、中央に共用のテーブルが多数並べられているので食堂群というよりフードコートの観である。

陳列棚の中の(フィリピンの食堂は作り置きが普通)多めの盛りのカレーの値を訊くと40ペソ。多めなのは昼を過ぎて陳列の大皿に最後に残ったのを小皿に移したからだろう。ヤングコーンも入って食べてみたかったが、やや値が高かったので、ダメ元でカラハティ(半分)はできますか? と訊くと、それが通ったようで、さらに小さな小皿に移してサーブしてくれた。

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チキンは2切れしか入っていなかったが、総じておいしかった。ここもあまり砂糖が入っていない。そうしたカレーは思ったより少数派なのか? 出会ったときのインパクトが強すぎて数的に過大評価しているのかもしれない。

カレーにヤングコーンはアリだな、今度試してみたい。最近マカティにもできたCamp Curryみたいだ。(7/12)

 

 


 

 

パイナップルにも旬というのがあるのか、フルーツセクションに置いてある時期と置いていない時期がある。
出始めは一個80ペソとかなのだが、扱い量が増えるにつれ下落、小さなものは50ペソなんかで売られている。
ドライカレーに入れるフルーツと言えば、バナナ・レーズン・パイナップルと相場は決まっており、その一角を成すパイナップルが手頃な値段になってきたというわけで、仕入れてドライカレーに使ってみよう、となった。
以前にも触れたが南国だからといって、そこに住む子供たちがフルーツをたくさん食べているわけではない。お小遣いが限られていること以上に、親が買い与えない、子供の方もフルーツより砂糖たっぷりのお菓子の方が好きだったりするからだ。
お菓子よりフルーツの方がおいしいと思うけどなぁ。

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さて今回は一個丸々購入したのだが、不慣れな人がこれの皮を剥くのは容易でない。剥いている人の作業をじっと見て、覚えてから市場を後にした。通常はこのように表皮を削ぎ切りにしてから、螺旋状に包丁を入れて”目”を取り除いていくのだが、それだと表面近くの甘みのあるところもいっしょに捨ててしまうことになる。
なので私はちょっとやり方を変えて、少し多めに実を残すことができた。

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まな板の上に切り取った皮の部分が乗っているが普通はこれの2〜3倍の量が出るはずである。
ちなみにフルーツセクションを通るとき、この切り取られたやつをよくつまみ食いさせてもらう。表皮の本当に固い部分はあとでペッと吐き出せばいい。

 

評判は上々で、途切れることなくオーダーが続き、乾燥重量700グラムほどのお米が売り切れてしまった。

f:id:taippii:20190714185832j:plainポーズをとっているのは全員ドライカレーを買ってくれた子供たち。右下で薄橙色のフロシキに包まれているのが私の釜である。

 

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私の夕食が無くなってしまうので、ストップをかけたが、わずか2匙ほどに…。

 

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売上は160ペソちょっと。量を少しサービスしすぎたかな?

村のトラックが収まっている屋根付き駐機場の竹ベッドにて宿泊。(7/14)

 

 


 

 

パイナップルはその半分を皮を剥かずに袋に入れておいたので、次の日の夕方にも作って売り歩いた。
実の黄色が薄いものはやっぱり甘みが足りないのだけれど、そうしたものもシロップ漬けにしてから使えばいいかも。

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時々 朝に乗せてもらっている村のジープの中で夕食。&就寝。(7/15)





 

セカンドライフ inフィリピン

今週のお題「理想の老後」

現役を退き、孫に囲まれて、多少ゆとりのある年金暮らし…。
というのが昭和の頃は「老後」という語感に含まれていたのだろうが、今となっては晩婚化・非婚化によって孫どころか子供すらあやしいし、賃金はそのままでジワリジワリと上がっていく物価や税金や保険料。頼みの綱の年金も受給開始年齢がジリジリと上がっていき、受給額もどうなることやら。政府は高齢者でも働きやすい環境作りを、と爺さんになっても元気な人は働いてくださいと言い出す始末。

そんなイメージを纏いだした「老後」というやつを、ここではひとまず「社会の第一線から退いていること」と大きく括り直しておこう。
社会の第一線、というのは会社などで働き、そして租税を収める立場を指すのだろう。そしてそこから退いているのが「老後」。

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ゆったりと水に浸かる水牛。雨季の雨水が溜まっているのは、伝説のヤマシタ金塊が眠ると云われるこの地方で 今年になって重機で掘られた大穴。その穴との対比でスケールがわからなくなっているのだが、とても大きな丸々とした水牛である

しかしそうすると、海外渡航届を出して税金からも各種社会保険料からも開放されている私は30代にして既に「老後」に入っていると言えるのかもしれない。
それにしても、そうした人生の区切りさえも会社や社会との関わりとしてしか立ち現れてこないというのも日本人の哀しき性分か。

立ち代わってこちら南国フィリピンに於いては「学業を収めたあとは就職して、定年まで勤め上げる」といったライフコースは少なくとも理想形としては存在しない。実家に当面の資産があればあくせく働かなくともそれが普通だし、お金が無くなったら働けばいい(「無くなりそうになったら」ではないところがミソ)。逆に、自分の意志で 老いても体が動く限りは働いてもいい。つまりは全てが自分の勝手なのである。

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雨季になって河口や浜辺に漂着した木や竹を集め、木炭を作っているところ。訊けば一山1000ペソにもなるという。「ブラックゴールド」とのこと。後で掘り出して大きな袋にまとめ、トライセクルに載せて市場などに運ばれる

かくいう私もフィリピンに身を置いているので、毎日が自由気ままである。
もちろん、生活を成り立たせていくうえで必要な作業というのはいくつかある。

 

まず炊事に使う薪として使うための流木拾い。(中型のガスタンクと一体になったガスコンロを持っているのだが、市場での仕事に使うために 友人の働いている市場内のお店に預けてある。今は雨季のため、薪が切れてしまったときのホケンで自宅に引き揚げてきている。)薪は数日で切れてしまうので、そうなる前に海に拾いに行かなければならない。行き来には村の中を通るので楽しい。雨季中は河口の形が行くたびに変わるので、それを見るのも楽しみにしている。
大雨が続くと上流からはありとあらゆるものが流れてくる。一番驚いたのは、豚の死骸が一頭丸々漂着していたことかな…。犬と鶏はときどき。
ペットボトルを拾っていたときのやり方を踏襲して、ポリ袋(60〜70センチくらいの丈のもの)2つをビニール紐で繋いで一組にして両肩に提げれば4つまで運ぶことができる。ビニ紐が肩に喰い込むのはタオルなんかを挟めば解決するのだが、総量が重いのは如何ともし難く、朝からヘトヘトになってしまうので現在はほどほどの量にしている。

そして市場への買い出し。毎食食べるなら3日ほどで無くなる1キロ(※27ペソのベトナム産備蓄古米。国産米は40ペソ前後)のお米を、というか、好物のバナナも切らせたくないので、鮮度のこともあって市場へは2日に一回は行く。以前はほぼ毎日行っていたが、時間と体力の節約のため少しセーブしている。近所にコイン式ネット店ができたので、ネットはそちらで済んでしまうからというのもある。

この浜と市場というのは、自宅を挟んで正反対の方向(それぞれ1kmほど)にあるのだが、朝早くに家を出て浜で木々を拾い、7時に学童を載せて村を出発していくジープに乗れば、浜と市場を同時に攻略できる、という裏ワザがある。大袋に集めた薪は自宅前で停まってもらい、部屋の前に置きに行く。ジープに乗ったまま 門前に投げ置くこともある。

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走行中のジープ。学校は学ぶところではないので、みんな行くのが楽しみ (…えっ?

他には、畑での野良仕事。雨季の間は水やりの手間が省けるが、雑草の伸長が著しく今度は草むしりに掛かりきりとなる…。球根方式の雑草があることが判明し、地表の草だけをむしってもダメなよう。耕して小さなそれを注意深く取り除く。数日後にもう一度耕すことで白く発芽しているそれを格段に見つけやすくなり、これでほぼ全て取り切ることができる。

 

こういったことに、あとは自分のしたいことを予定に入れていく。昼の市場や小学校にドライカレーなんかを売りに行く。夕方の村で料理を作って売る。地域のいろいろな場所に変わりはないか見に回る。子供と遊ぶ。隣りの市などに買い出しに行く。新しい料理を作ってみる。などなど。

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市場2階でのひとコマ。放置してあった段ボールを使って少年と少女が通行人にイタズラを仕掛けている。頭が出ていたり、不自然に段ボールが通路の真ん中にあったり、草履が段ボールの傍にあったりと、仕掛ける前のメーキングの方が可笑しく、久々に腹を抱えて笑った。 仕掛けるタイミングもどうもワンペンポ遅れている。最後のコマはようやく良いリアクションをしてくれたトンボイ(オナベ)氏。このあと、腹いせに段ボールに蹴りを入れていた…

 

夜や朝に予定を考える時間が一番楽しいかもしれない。
既に「老後」に入っているとともに、「理想の」の方も既に満たされているように思われるのだ。これが私の「理想の老後」であり、これ以上欲を言うとバチが当たる。

 

 

フィリピンローカルでの最近の一日

今週のお題「夏を振り返る」

 

普段の一日をまた撮ってみた日があったので、この機会に紹介します。なぜか忙しくて、すっかり日付が遠くなってしまいました。
写真にZ字の順でコメントを添えていきます。

 

 


 

 

 

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・朝のうちに1kmくらい離れた河口部に薪を拾いに行くことに。
着くと早朝の漁を終えたボートが戻ってきており、知り合いの男の子が魚を父親に訊いてタダでくれた。時間が経って網の中で?他の魚に食べられたものは売り物にならず自家消費するようだ。一日の行動を写真にとって見るかと思い立ち、ボートをバックに撮影。

・河口からやや上流で細い枝を中心に二袋分拾い集める。雨季の増水により、多くの枝が一面にわたって落ちている。また雨季がくれば、自動で補充されるので一年保つ。つまりずーっと利用できるというわけだ。
大きな木を持ち帰って鉈で割り、干して使うというのが主流なのだが、着火性がいいのと火の調節がしやすいので、私はいつも細枝を多めに拾う。細枝は燃えやすいが持続性がないから大きなものも拾わなければならない。大きな木と細い木の拾うべき割合もわかってきた。

・ついでに村へ寄って、子どもにハイチュウを売った。ハイチュウは久々なので12個入が完売。一部の子は味を知っているので飛びつくように買う。フィリピンのお菓子はチョコなんかにしても砂糖が多くて口溶けが悪く安っぽい味。それに比べれば日本ブランドのお菓子のおいしさは圧倒的だ。フィリピンのお菓子より割高でも買ってくれる。12個売って利潤は8ペソ。

・子どもたちは朝からみんなで遊んでいる。缶蹴りと同じ要領で、缶を草履に変えたものをやっているようだ。裸足の子はそれの参加者。これだと隠れたまま家に帰るといったことは起きない、と勝手に感心。

 

 

 

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・村を離れて市場側へ戻る。振り返って一枚撮影。トライセクルの待合所に何台か停まっている。トライセクルはタクシーのようなもので、おそらく町役場あたりからの認可制か、台数はほぼ決まっているようにみえる。競争が起きないので半ば公務員みたいなものだ。朝夕のラッシュ時以外は市場の外周の日陰で同業者と駄弁っているのが仕事で、それが嫌な人はできない仕事だ。ほぼ全員が肥満体型。

・もう一枚振り返って撮影。きれいな夕日を売りにした浜辺のリゾート施設。金持ちが大型車で乗り付けてくるという話だ。選挙の際は付設のバスケコートで演説会が催された。私がこの町に来てから3年で3倍ほどにその面積を広げた。その際に一部、村内の民家が立ち退きとなった。でも、もともと自身らの権利がない土地に家を建てていたのかもれない。いまも客室をどんどん新築・増築しているが、あまり訪問客を見た覚えはない。

・雨季に入って間もない頃か、揚水ポンプを使っての水やり。遠くには長く伸びたコーンが見える。作付けしているのはピーナツかな?

・少し前まで人の背丈より高いコーンが植わっていたが、すべて収穫したよう。今日は結婚式があるのだろう、シートで日除けが設けられている。プラスチックの椅子は村か町の役場からの貸出し。トラックが運んでくれる。

 

 

 

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・マンゴーはシーズンになるとそこら中に落ちている。沿道のそれを拾ってカレーに使う。一年に何回なるのかを気を付けて観察してこなかったので、この一年はしっかりチェックしたい。

・帰宅。キッチン辺りの全景。散らかり放題である。中央奥の台が炉の場所。水道は写真外の右に2、3歩のところにある。

・隣家のゴミ捨て場で着火用のダンボールを失敬する。雨季で薪の乾燥が十分でなくても乾いたダンボールさえあれば火を起こすことができる。

ところで、都市部と田舎でどちらが空気がきれいだろうか? 確かに田舎のほうが煤煙を撒き散らすジープは少ないのだが、その代わりに多くの民家が裏庭などでゴミを燃やす。ゴミを分別するという習慣は根付いていないため、プラスチックでの空き缶でも何でもいっしょに燃やす…。近所に限ってみても、午前はあちら、午後はこちら、といった具合になることもしばしば。
山の方に埋め立て場があるのだが村のトラックはここ一年ほど休眠状態。市場近くの区域ではきちんとトラックが回収しているのに…。
もちろんフィリピンにも大気汚染防止法が定められており、違反すると罰則がある(RA8749)。性能が確認され、認可の下りた焼却施設でしか燃やしてはならないことになっている。ちなみにフィリピン国内で、その認可された焼却施設の数はゼロ…。 なにそれギャグなの?

・バナナの傷んだところをオーナー一家が飼っているヤギにやる。たまに豚肉・鶏肉を買うのだが、それを食べて残った骨は同じく飼っている犬にやるので、生ゴミは基本的に出ない…。薪を燃やした灰は畑に混ぜ込んで肥料にする。資源ゴミはきちんと分別して、鉄・ペットボトルなど村の回収ポストへ、油の空き瓶はジャンクショップへ持ち込んで、一本1ペソで買い取ってもらう。残るは容器包装ゴミの類いだが、溜まったら市場へ持っていき、午後から市場に横付けされるゴミトラックに放り込む。前年に起業の手続きをしたときに600ペソを環境税の名目で市に納めているので当面の間 大きな顔をして捨てて問題ない。

 

 

 

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・朝食。もらった魚を使ってシニガン(酸味のある実)のスープ。大きな魚のうち、一匹は古くなっていたか、火を通してみてもおかしな味がしたので犬にやった。ご飯は昨夕に炊いたものかな? 少ないので炭水化物としてスープに多めにじゃが芋を入れた。
乾季に三食炊くと12時間のうちにご飯が傷んでしまう。逆に雨季は気温がやや低くなるので、炊いてから釜を水冷しておけば12時間は十分に保つ。

・フィリピンのトイレは、Comfort RoomをC.R.と略して呼ばれる。最近、ホースを拾ったので入居2年半にしてシャワーが付いた。シャワーヘッドはペットボトルに錐で穴を開けたもの。これでかなり快適になった。ちなみに、フィリピンのスタンダードはバケツに水をためて柄杓で水をかぶるといったもの。
以前にもホースを拾ってトライしたことがあったが、口の径が合わなくてダメだった。今回も同様でホースの口が小さかったが、よく見るとホースは二層構造になっていて、外皮が経年劣化で硬くなっていた。内側は黒いゴム状になっていて、そこはまだ柔軟性が残っているようなので外皮だけを剥いで無事に接続となった。 以前に拾ったものもそうした構造だったのかもしれない。観察力不足である。

 

 

 

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・部屋の前。キッチン台とCR。ドアの脇にはマンゴスチンやライチなどの苗木がある。

・マニラで買ったチアシードの消費期限が迫り、使っていくことに。蜜柑ピールと塩と砂糖も入れ、お手製のジュースに。

・海の方へと続く、家の前の通り。
・家の斜向かいのお世話になっている水屋さん。

 

 

 

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・家の敷地の門を出て3軒隣りのお宅へ(奥のライトグリーンの門扉)。なんとコイン式インターネット店を開業したのだ。
こんなに近くに…、便利すぎるだろ…。

・昼前に利用しに行くと、平日にもかかわらず小学生が何人も居る…。きみたち、学校はいいのか…?
それもそのはず、奥の黒い服の女性が小学校教諭なので、推して知るべしである…。 ぐったり。

・このコイン式ネット、なんとUSBまで付いている…。マニラでもこうした気の利いたものは見たことがない。 デジカメを接続。

・一時間半ほど利用して、畑へ移動。 オクラが育ってきた。

 

 

 

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・柵の全景。日除けのシートは紫外線と強風で一年と保たなかった。例によってゴミから拾ったもの。

・見えにくいが中央やや上にキュウリがなっている。テント市が終わって捨てられていたキュウリから種を採取。

ブラックベリーというのだろうか? 桜によく似た葉っぱ。友達の少年の家に生えていたものの枝をもらい、挿しておくと根付いた。熟すと濃い紫色になりなかなか甘い。

・ネギも根元を埋めておくと伸びて収穫できるようになる。畑は歩いて2分ほどなので、ラーメンに乗せるネギを買い忘れたときなんかに重宝する。数粒の種が採れて今は第2世代もある。

 

 

 

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・日除けの下の苗鉢。パッションフルーツやデーツなど数種の果物を育成中。

・雨季が始まると水やりの手間は省けるのだが、雑草が一斉に伸び始め、今度は草むしりが大変になる。

・昼食はイワシの瓶カレー。キャップを外し、炊飯の終わりの方に入れて再加熱。

・右の飲み物はお手製ジュース。

 

 

 

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・糖漬けピヤスを忘れていたので追加。

・コイン式ネット店の机を借りて日記をつける。もう片方のノートは仕事(料理)用。

・夕食も瓶カレー。次の瓶を開けてみると薄っすらと白カビ。

・それをもろともせず完食したと書いたのは以前に投稿したとおり。

・就寝前に明日の分のご飯に入れる赤金時と麦を浸水しておく。
この日は、日記によると60ペソもネットに使った。カレー関連の情報を収集。1時間12ペソなので5時間分だ。いつもの倍ほどなので疲れた、とのこと。

・(おまけ)翌日の朝食もカレーが続く…。マサラチャイ付き。